研究紹介・実績

研究活動

学問領域:細胞生理学、循環生理学、病態生理学、宇宙生理学ならびに医学教育学.

私共の教室では主に細胞生理(特に細胞障害・細胞保護関連)、上皮膜輸送の生理を中心に研究しております。
細胞を取り巻くイオン環境は細胞の生死や分化・増殖に影響を与えています。iPS細胞の分化におけるイオン環境の影響、(安定)セシウムイオンが線維芽細胞やがん細胞の増殖に与える効果、卵細胞やiPS細胞の品質管理の研究が進行中のテーマです。

この他にも、循環系の機能に係わる研究を広く行っています。例えば、脳虚血反応の発現機序、圧受容器反射の機構、循環調節機構の発達、循環調節機構とその発達に及ぼす微小重力の影響、動脈硬化の進展と循環調節系に及ぼすその影響などの追求です。具体的には全脳虚血時の循環動態と調節系の変化の解析、圧反射機構に関する生理学的ならびに電顕形態学的解析、動脈血管における収縮・弛緩反応、レオロジー特性、組識学的構築および脈波などの解析等を行っています。また、血管系における遺伝子発現などにも興味を持って研究を始めております。

1998年春にはスペースシャトルを利用した国際共同宇宙実験(課題:微小重力環境の大動脈神経性圧反射機構の発達に及ぼす影響)を行ない、また、航空機を利用した短時間微小重力実験をこれ迄に5回実施いたしました。

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