活動内容

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ムーミン先生と課外授業のお知らせ

>>>第22回  計画しております!

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主な活動紹介

①第1回福島WBC学術会議(2012年1月25日、福島医大第2臨床講義室、1月26日、同講堂)

ホールボディカウンター(whole body counter:WBC)は、福島原発事故前から、国内の二次・三次被ばく医療機関にそれぞれ配備されていました。福島医大もWBC1台を10年前から所有しており、継続してきたメンテナンスが功を奏して、事故後早期の汚染傷病者受け入れにその力を発揮しました。しかし、3月15日の放射性物質飛来以後、バックグラウンドの上昇に伴い、本来の性能が損なわれた状態が継続しています。事故後、県の主導により、2011年6月から放射線医学総合研究所、日本原子力研究開発機構による県外での先行調査が開始され、9月~10月にかけて、自治体や一部病院・検査機関への導入が本格化してきました。その中でまず明らかになってきたのは、機器使用の標準化や精度管理の態勢が出来ていないこと、簡単には校正を受けられないこと、一部メーカーの測定値の信頼性が乏しいこと、ややバックグラウンドの高い状況下でWBCを使うことに制限が課せられること、などでした。これらの問題を福島県内のWBC運用実施者の間で共有すべく行われたのが、「第1回WBC学術会議」です。WBCの原理や抱える問題について、また先行調査の取り組みやその結果、さらに早期から多くの検査を受け入れている施設からの発表などをいただきました。今後、福島県内で多数運用されるWBCをどう使うべきか、現場主導で考える場とするべく、発展させていきたいと考えております。

②福島県緊急被ばく医療セミナー(2012年3月11日、福島医大8号館・緊急被ばく医療棟、文部科学省委託事業・原子力安全研究協会主催)

 原子力発電所内で傷病者が発生した場合には、その搬送や診療において、放射線情報収集、放射線防護、汚染拡大防止など、幾つかの特別な準備と対応を要します。セミナーでは原子力事業者、消防、警察、自衛隊、自治体、医師、看護師、技師など他職種が一同に会して有事の対応を学び、実際のシナリオに沿ってシミュレーションします。平成24年度は、福島県や外部専門機関と協力しながら同様のセミナーを県内各地で開催すべく計画しています。将来的には県内の全ての関係機関の皆様に一度はご経験いただきたいと考えております。

③白熱教室 in フクシマ~世界の放射線専門家との直接対話~(2012年4月23日、福島医大講堂)

 米国国立がん研究所 アンドレ・ブーヴィル先生(米国)、ストーニーブルック州立大教授 エヴェリン・J・ブロメット(米国)、国際放射線防護委員会事務局長 クリストファー・H・クレメント先生(カナダ)、国際放射線防護委員会 副委員長 アベル・ゴンザレス先生(アルゼンチン)、ニューメキシコ大医学部放射線科学名誉教授 フレッド・A・メトラー(米国)らを迎え、学生5名の代表と、学生・職員250名のダイアログ・セミナーを開催しました。学生が世界の英知と対等に話せたことはとても大きな経験になったのではないかと思います。

④第2回福島WBC学術会議(2012年4月23日、福島医大講堂)

第1回に引き続いて、米国国立がん研究所 アンドレ・ブーヴィル先生(米国)、ストーニーブルック州立大教授 エヴェリン・J・ブロメット(米国)、国際放射線防護委員会事務局長 クリストファー・H・クレメント先生(カナダ)、ニューメキシコ大医学部放射線科学名誉教授 フレッド・A・メトラー(米国)らを迎え、第1回から約3ヶ月が経過した福島県におけるWBC検査の現状を把握し、さらに多機関から公表されたWBC検査の結果を元に「どのように検査結果を伝えていくのか」をテーマに、第2回WBC学術会議を開催しました。中で明らかになったことは、第一に、「福島の現状はチェルノブイリとはまったく異なり、内部被ばくが極めて低いレベルに抑えられている」ということ、第二に、「どのような方に、なんのために検査を行っていくのか」を明確にしなければいけない、ということ、第三に、「(第1回にも話題となった)WBC検査の手順やデータ処理の標準化が急務である」こと、でした。やはり現場レベルでの情報交換と検査手順の統一化は急ぐべきであり、その整備が、引いては得られた結果に対する信頼性を向上するもの、と認識しております。さらにこの会を継続し、福島におけるWBC検査が、県民の皆さんにとって放射線防護のための大きなツールとしてお役に立てるよう、多くのWBC運用者、助力者とともに尽力していきたい、と考えております。

⑤県民健康調査における甲状腺検診

県民健康調査の詳細調査の一つとして、福島県の子供たちの健康を長期間見守るため、2011年10月から甲状腺超音波検診が実施されています。検査の円滑な実施のための体制作りに参加するとともに、実際に検査を担当しています。対象者が非常に多く、今後長期間にわたって必要な検査であるため、よりよい検査の体制作りと精度の高い検査を維持することが重要であり、今後も甲状腺検診に深くかかわっていく予定です。

⑥放射線健康相談外来検診

消防・警察・自衛隊など原子力災害において公的に危険業務に関与された方々の心・体・放射線影響について検査とカウンセリングを長期的スパンで行っております。平成23年度末までに、のべ500人以上の健康相談に対応しております。

⑦業績・社会活動など

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