総説論文が掲載されました
 理学療法学科の森下慎一郎教授らの総説論文が「FUKUSHIMA JOURNAL OF
 
 MEDICAL SCIENCE」誌に掲載されました。
 Effect of rehabilitation in patients undergoing hematopoietic stemcell
 
 transplantation
 
 造血幹細胞移植患者のリハビリテーションの効果
 造血幹細胞移植患者は化学療法の副作用や移植後の合併症による活動性の低下
 
 により、造血幹細胞移植後の身体機能、精神機能、生活の質(QOL)が低下する
 
 傾向にあります。造血幹細胞移植患者に対するリハビリテーションは、身体機能
 
 低下の防止、疲労軽減、QOLの向上に有効です。運動療法としては、有酸素運動
 
 と筋力トレーニングの組み合わせが推奨されています。また、運動療法の実施に
 
 あたってはリスク管理が重要であり、貧血や血小板数の低下、移植後の合併症の
 
 有無に応じて運動強度を決定する必要があります。
 
 一方、移植後合併症は、患者さんの意欲や日常の活動レベルを低下させます。
 
 早期退院とできるだけ早い社会復帰を実現するためには、医師や看護師を含めた
 
 多職種によるアプローチが重要です。
 
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/fms/advpub/0/advpub_2022-33/_article/-char/ja