研究成果が掲載されました
臨床検査学科の高橋一人講師(筆頭著者)、宇月美和教授・北爪しのぶ教授(責任著者)らの研究論文が「Biochimica et Biophysica Acta - General Subjects」に掲載されました。本研究には大学院保健科学研究科修士課程1年の松田梨那さん、保健科学部4年の矢澤由羅さんも参加しました。
論文タイトル:
GALNT6 localization is associated with gland-forming architecture and morphological differentiation in luminal A breast cancer(Luminal A型乳癌におけるGALNT6の局在は腺管形成構築および形態学的分化と関連する)
【論文概要】
タンパク質にO型糖鎖を付加する酵素GALNT6は乳癌との関連が報告されていますが、乳癌サブタイプごとの発現特性や組織内局在は十分に解明されていません。本研究では、がんゲノムデータベースであるTCGA(The Cancer Genome Atlas)の乳癌データを用いた網羅的解析と、臨床乳癌組織の蛍光免疫染色を組み合わせ、GALNT6の生物学的意義を検証しました。
その結果、GALNT6はLuminal A型乳癌で高発現し、共発現する遺伝子群はエストロゲン受容体関連経路や乳腺上皮の分化と関連していることを見出しました。さらに、GALNT6は腺管形成部では上皮細胞の管腔側に偏在し、充実部では細胞質にびまん性に分布するなど、組織構築に依存した局在パターンを示すことを明らかにしました。本成果は、GALNT6と乳癌の組織構築や形態学的分化との関連を示すものであり、乳癌の進展機構の解明に向けた基盤的知見となることが期待されます。
リンク:https://authors.elsevier.com/c/1nNcZ15Dr~vM9t
DOI:https://doi.org/10.1016/j.bbagen.2026.130975