研究成果が掲載されました

理学療法学科、作業療法学科、臨床検査学科生理検査ゼミ(フィジオミゼミ)の教員と学生が共同で測定し解析した研究成果が論文掲載されました!

論文掲載雑誌:Switzerland雑誌 Frontiers in cardiovascular medicine

【論文題名】:Associations between obesity and arterial stiffness assessed by cardio-ankle vascular index in healthy children and adolescents(小児における肥満と動脈スティフネスCAVIとの関係)

研究者グループ:堀越裕子(筆頭著者)、平田理絵、鈴木仁菜、猪股夕稀、及川萌、小谷斗彩、渡邊拓夢、髙橋恵里、岡崎可奈子、星真行、遠藤康裕、中野渡達哉、阿部浩明、楠本泰士、横塚美恵子、柴喜崇、田中義信、浅尾章彦、倉澤茂樹、義久精臣(責任著者)

【論文概要】:近年、小児肥満が増加しており、心血管疾患発症の早期化が危惧されている。Cardio-ankle vascular index(CAVI)は動脈スティフネスを評価する非侵襲的検査であり、心血管疾患発症の予測や治療効果の判定に用いられている。しかし、成人ではCAVIがbody mass index(BMI)と負の相関を示す「肥満パラドックス」が報告されており、この機序や肥満パラドックスが小児にも当てはまるかは不明である。本研究の目的は、健常小児における複数の肥満指標とCAVIの関係を明らかにすることである。6~15歳の小児590名(平均年齢10.5歳、女性51.0%)を対象に、CAVIと複数の肥満指標(BMI、Rohrer指数、percentage of overweight、生体電気インピーダンス法による体脂肪率・体脂肪量との関連性を検討した。 肥満度の上昇に伴い、血圧は上昇していたものの、CAVIは低下し、各肥満指標にて最も肥満度が高い群でCAVIが最低値を示した。さらに、年齢、性別、血圧、心拍数などの関連因子で調整した多重線形回帰分析にて、全ての肥満指標がCAVIの独立した規定因子であった。小児においても、CAVIの「肥満パラドックス」の存在が示唆され、CAVI活用時に注意が必要であるものと思われた。


URL:DOI 10.3389/fcvm.2025.1633849

Associations between obesity and arterial stiffness assessed by cardio-ankle vascular index in healthy children and adolescents - PubMed

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