偶然の進路から、専門の道へ

はじめまして。

令和7年9月より、診療放射線科学科に着任いたしました、岩永 崇(いわなが たかし)です。

 私は佐賀県出身で、高校までを佐賀で過ごしました。大学は徳島大学に進学し、卒業後は大学病院を中心に、約20年間にわたり診療放射線技師として診療・研究に携わってきました。前職は鹿児島大学病院で、専門は磁気共鳴医学(MRI)です。

 福島に来るのも、東日本で生活するのも今回が初めてです。40代になってから初めての土地、初めての環境に身を置き、新しい挑戦ができることを、日々とても幸せに感じています。引っ越しの際には、車を載せてフェリーを乗り継ぐという人生初の経験もあり、移動そのものが印象深い出来事となりました。

 私が診療放射線技師という職業を知ったのは、高校3年生の夏でした。

 当時、進路について父に相談し、「建築や建設の学科に進んで街づくりに関わりたい」と伝えたところ、「医療系に行きなさい」と言われたことがきっかけです。2002年当時、建築・建設業界は深刻な不況の真っただ中でした。突然の進路変更だったため、学校の先生に呼び出されて事情を聞かれたことも、今では良い思い出です。

 その頃は「医療系」という曖昧な目標しか持っていませんでした。共通一次試験では国語と英語で思い切りつまずき、受験先に悩む中で偶然知ったのが、診療放射線技師という職業でした。それまで全く知らなかった仕事でしたが、二次試験までの短い期間に図書館で関連書籍を読み、この仕事について必死に調べたことをよく覚えています。

 無事に大学へ進学し、在学中に出会ったのが、磁気共鳴医学(MRI)の分野でした。最初の講義では「プロトン?原子核?」と戸惑うことばかりでしたが、もともと物理が好きで、「物理はイメージだ!」をモットーに学んできたこともあり、次第にその奥深さに惹き込まれていきました。

 卒業後はMRIを中心に診療と研究を続けてきましたが、単純X線撮影やCT、核医学など、診療放射線技師としてさまざまな分野の業務に携わってきました。そうした経験を積み重ねる中で、このたび福島で教員として教育に携わる機会をいただくことができました。

 診療放射線技師は、検査から治療まで、医療の幅広い場面に関わることのできる、非常にやりがいのある仕事です。私は決して明確な目標を持ってこの道を選んだわけではありませんが、振り返ってみると、この仕事を選んだことが、現在の自分の歩みの土台になっていると感じています。(父に感謝です!)

 福島県立医科大学 保健科学部 診療放射線科学科には、充実した設備と、熱意あふれる教員が揃っています。ぜひ本学科で学び、医療を支える診療放射線技師を目指してみませんか。

 皆さんとお会いできる日を、心より楽しみにしています。

 

はじめまして

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