FUKUSHIMAいのちの最前線
596/608

590大震災ドキュメント大を創設した新島襄の妻八重の生涯を描く「八重の桜」を制作すると発表24日◦福島市が1118地点の一斉放射線量測定結果を発表。飯野町、渡利地区の一部など計15地点で、政府が避難の目安とする年間積算線量20㍉シーベルトに達する恐れのある毎時3.0マイクロシーベルト以上25日◦政府の東日本大震災「復興構想会議」が「復興への提言」を決定し菅直人首相に答申。大災害の発生を前提に被害の最小化を図る「減災」の理念を打ち出し、市町村主体の地域再生を掲げた。復興財源では「基幹税」を中心とする臨時増税を速やかに検討するよう強調26日◦中央防災会議の専門調査会が、東日本大震災で想定をはるかに超えた大津波で多くの人命が失われたことを受け、今後は最大級の津波発生を想定した上、人命最優先の避難中心の対策を求める中間報告27日◦佐藤雄平知事は6月定例県議会本会議で「原子力に依存しない社会を目指すべき」と、「脱原発」を表明◦原発事故を受けた県民健康調査が浪江町、飯舘村、川俣町山木屋地区の先行地域で開始。浪江町民10人が千葉市の放射線医学総合研究所で内部被ばく検査◦福島第一原発事故で東電は高濃度の放射能汚染水処理システムの本格運転を再開し「循環注水冷却」を始めたが、1時間半後に配管の継ぎ目からの漏水が見つかり作業中断30日◦政府の原子力災害現地対策本部が伊達市霊山町と同月舘町の4地区104地点(計106戸、113世帯)を局地的に放射線量が高い「ホットスポット」に当たるとして特定避難勧奨地点に指定7月1日◦国税庁は相続税や贈与税の算定基準となる平成23年分の路線価(1月1日時点)を公表。本県など被災地域は震災による地下下落を反映させる「調整率」による税軽減の救済策◦東電と東北電力の管内で電気事業法に基づく電力の使用制限開始2日◦細野豪志原発事故担当相は緊急時避難準備区域解除について「(原発の)水素爆発の危険性がゼロになること」を前提に挙げ、原子炉の安定的な冷却を目指す「ステップ1」を目標にすると発言3日◦東日本大震災で県内最多589人が犠牲となった南相馬市で慰霊祭。約千人が祈りをささげる5日◦東電は原発事故の避難住民らに対する2回目の損害賠償仮払金について、1人当たり30万円を基準に支払うと発表。7月中の支払い開始◦松本龍復興対策担当相が岩手、宮城両県を訪問した際に「知恵を出さないやつは助けない」などと発言した責任を取り、辞任。後任に平野達男復興担当副大臣兼内閣府副大臣8日◦政府の原子力災害現地対策本部が南相馬市の一部を特定避難勧奨地点に指定する方針を表明◦県復興ビジョン検討委員会と県議会の東日本大震災復旧復興対策特別委員会が佐藤雄平知事に提言。基本方針に「脱原発」を盛り込むよう要請11日◦政府は、原発再稼働をめぐる見解を統一し、安全性を評価する新ルールを発表。欧州諸国で導入されたストレステストを参考にして2段階で実施へ14日◦県は浅川町の肉用牛農家が高濃度の放射性セシウムを含んだ稲わらを牛に餌として与えていたと発表。42頭を出荷15日◦県が「脱原発」を基本理念に据えた今後10年にわたる復興ビジョンの素案をまとめる◦いわき市小名浜のアクアマリンふくしまが開館記念日に合わせて営業再開。ゴマフアザラシの赤ちゃんの名前を「きぼう」と発表19日◦県内から出荷された肉用牛に放射性セシウムに汚染された稲わらが与えられていた問題で、政府が県全域の肉牛出荷を全て停止するよう県に指示20日◦多くの公立小中学校は終業式を行う。避難先の学校で通知表を受ける子どもも21日◦政府は震災からの復興期間を10年間とし、国と地方を合わせて少なくとも総額23兆円の復旧・復興事業を実施する方針を固める。当初5年間の集中復興期間に、約8割に当たる19兆円を投入へ◦政府の原子力災害現地対策本部は南相馬市4地区の住居57地点(59世帯)を原発事故の特定避難勧奨地点に指定。伊達市に次ぎ2例目22日◦1次避難所、旅館・ホテルの2次避難所計557カ所を8月末で事実上終了し、10月末には全面閉鎖へ。県と市町村の防災担当課長会議で決める◦大畠章宏国土交通相が東北中央自動車道福島─相馬間について、今後10年以内に完成させる意向を表明23日◦「東日本大震災復興 相馬三社野馬追」が開幕。例年より規模を縮小して開催24日◦県民健康管理調査検討委員会が県民健康管理調査の概要を決定。事故発生時、18歳以下だった子ども36万人に対し甲状腺検査を行うことなどを盛り込む25日◦東日本大震災の被災者支援を盛り込んだ総額1兆9988億円の2011年度第2次補正予算と関連2法が参院本会議で可決、成立26日◦皇太子ご夫妻が震災後、初めて来県され、郡山市のビッグパレットふくしまと応急仮設住宅で避難者を激励28日◦東日本大震災被災地の地方選延期期限を9月22日から12月31日まで再延長する特例法改正案を衆院本会議で可決◦全国高校野球選手権福島大会決勝で、聖光学院が須賀川を4─0で下す。史上初の5年連続8度目の優勝

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です