FUKUSHIMAいのちの最前線
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第3章放射能との闘いFUKUSHIMA いのちの最前線241 震災後,お示ししたようなことで何となく仕事をしていたような気になっていたのですが,実は何もみえていませんでした。5月に入り拠点訪問で消防を訪問したときに,図17のようなご意見が出ました。「もっと早い時期に来てほしかった」「今後,今の職場が存続するかどうか心配です」「子どもの成長が心配です」「もう消防の仕事は辞めたくなってしまいます」「風評被害というよりも,ここにいるだけでばい菌扱いされている」,それから「放射線の被害がわからないし,将来の復興がわからないし,先が見えないし,お金がないし,特別手当ももらっていない」,こういう消防の業務破綻の状況を5月4日に初めて知り,いったい自分は何をしていたんだ図17 遅すぎた拠点消防訪問(双葉5/4,相馬5/19)業務破綻の危機公務危機介入者への健康管理支援図14 福島医大「緊急被ばく医療」のコンセプト─既存診療手順への外挿─図16 福島医大被ばく医療班診療のまとめ図15 被ばく医療棟治療の実際

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