核医学とは

核医学とは、ごく微量の放射線をだしている薬(ラジオアイソトープ)を目印として用い、病気の診断や治療をする医学の専門分野です。病院によってはアイソトープ検査やRI検査と呼ばれています。ラジオアイソトープで目印をつけた薬を体内に投与しますと、特定の臓器や組織に取り込まれそこで放射線をだします。これを「ガンマカメラ」と呼ばれる特殊なカメラで測定し、その分布を画像にします。これをシンチグラフィといいます。放射線の測定は大変高い感度で行えますので、ごく微量のアイソトープで安全に、苦痛もなく身体の各部分の形態や機能を画像にすることができるのです。さらに、検査によっては他の検査法でわかるよりも早くみつけることが出来るのも特徴の一つです。

 一方血液や尿の中の微量な物質の測定にもアイソトープが使用され、診断に役だっています。この場合には、体の中にアイソトープを入れるのではなく、患者さんから採取した血液や尿にアイソトープを直接入れるので、検査を受ける人は放射線を受けることはありません。 また、アイソトープは診断のほか治療にも応用され、甲状腺機能亢進症や甲状腺癌の治療などに用いられます。


核医学で使われる主なラジオアイソトープ

半減期
主なエネルギー (keV)

67Ga

3.261日

93(39.2%) 185(21.2%) 300(16.8%)

99mTc

6.01時間

141(89.1%)
111In
2.805日
171(90.0%) 245(94.0%)
123I
13.27時間
159(83.3%)
131I
8.021日
364(81.7%)
133Xe
5.243日
81(38.0%)

201Tl

72.91時間

70(201Hg-Xray) 135(2.6%) 167(10.0%)


ガンマカメラ

ガンマカメラには検出器が1つのもの(シングルヘッド)、2つのもの(デュアルヘッドまたは対向型)、3つのもの(トリプルヘッド)、頭部専用のSPECT装置があります。

福島医大に設置されているガンマカメラ

GCA-901A/WG
デュアルヘッド(対向型)

全身の検査等


E.CAM
デュアルヘッド、SPECT兼用装置

全身の検査、
Mearged SPECT等


GCA-9300A/UI
トリプルヘッド
、SPECT専用装置

頭、心臓の検査


SET-080
頭部専用SPECT装置

脳血流SPECT


また、この他に

GCA-90B-W2 デュアルヘッド
GCA-90A シングルヘッド
ZLC-7500 DIGITRAC3/8P シングルヘッド

があります。


核医学の検査を受けられる方へ

服装は普段着でかまいませんが、金属(お金、時計、眼鏡、カイロ等)や大きめのボタンの付いている服ははずしてから検査をお受けください。小さめの金属(ブラジャーのホック等)はそのままでかまいません。また、核医学では目的の部位、臓器により検査のやり方が全く違います。そのため検査にかかる時間、注射から検査までの待ち時間等も変わりますのでご注意ください。検査によっては前処置(絶食、食事制限など)が必要になる時もありますのでわからない時はお気軽にお尋ね下さい。