「咳が止まらないんです」、「ゼーゼーするんです」、「歩くと息が切れるんです」。そんな症状を訴えて呼吸器科外来を受診する人が非常に増えています。
近年、このような患者さんを、簡便で、苦痛がなく、鋭敏に診断する最先端の検査方法として、呼気一酸化窒素濃度(Fractional exhaled nitric oxide:FeNO)測定や呼気濃縮液(Exhaled breath condensate:EBC)検査が開発されました。
当科では、本邦初となる呼気検査室を院内に整備し、上述の呼気一酸化窒素濃度測定、呼気濃縮液採取に加えて、気道過敏性検査(アストグラフ)、気道抵抗測定(IOS:Impulse ossilometry system)を行っています。
呼気一酸化窒素濃度(FeNO)測定は、患者さんが一定の強さと速さで吐き出した呼気を専用機器で測定するものです。測定時間は2〜3分程度で、結果はその場ですぐに判定できます。特に気管支喘息のようなアレルギー性気道炎症性疾患で上昇するため、その迅速診断に加えて、治療効果、管理の指標としても用いています。
呼気濃縮液(EBC)検査は、患者さんの呼気を急速に冷却して回収する方法で、回収した呼気水中のタンパク、サイトカイン、ケモカインなどを測定します。 |
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| 呼気一酸化窒素濃度(Fractional exhaled nitric oxide:FeNO)測定 |
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呼気濃縮液(Exhaled breath condensate:EBC)検査 |
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| 気道過敏性検査(アストグラフ) |
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気道抵抗測定(IOS:Impulse ossilometry system) |
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これら検査法は、現在のところ保険適応はなく研究段階ですが、諸外国でも活発な研究が行われております。当科でも、FeNO正常基準値、疫学的有用性、喘息早期診断の指標についてのデータを国際学会で発表し、諸外国にも劣らない成果を上げています。
今後、気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの気道疾患の診断、管理の指標として主に用いられるようになってくると考えます。特にFeNOは、近々本邦でも保険適応になる予定で、喘息診断・管理の指標として全国的に広く利用されるようになると思われます。 |