一週間の外来診療のスケジュールと診療スタッフは?
疾患による専門外来は?
心臓血管外科の外来を受診するのはどのような疾患の患者さん?
各疾患の外来診療の方針と注意点は?
心臓血管外科外来を直接受診するような疾患と症状は?
入院、手術までの検査を含めたスケジュールは?
外来での日帰り手術(Day surgery)は?
当科に入院、手術後に退院したら外来通院はどうする?


 一週間の外来診療のスケジュールと診療スタッフは?
月曜日水曜日金曜日の午前中に外来診療を行っております。受付時間は午前11時までです。診察医師は平均2名(6名の医師が交替で)、看護士1名、受付事務1名のスタッフで診療を行っています。
【外来診療スケジュール】
 
午前

疾患による専門外来は?
基本的にどの外来でも全ての疾患に対応できるようになっておりますが、先天性心疾患が(月)(金)曜日、静脈疾患(下肢静脈瘤等)は(水)、(金)曜日に主に行っております。静脈疾患に関しては、外来初診後に詳細な予約検査を木曜日の午後に行っております。その他、心臓弁膜症、冠動脈疾患、大動脈疾患、末梢動脈疾患、ペースメーカー等はどの外来日でも対応できます。

心臓血管外科の外来を受診するのはどのような疾患の患者さん?
手術を要する紹介患者さんが循環器内科の先生方からの紹介で外来を受診されております。

心臓疾患: 先天性心疾患、心臓弁膜症、冠動脈疾患、心筋症、肺梗塞、不整脈(ペースメーカー)
大動脈疾患: 大動脈瘤、大動脈解離、大動脈炎症候群、大動脈縮窄症
末梢動脈疾患: 急性動脈閉塞症、末梢動脈瘤、慢性虚血性疾患(閉塞性動脈硬化症、バージャー病、レイノー病)
静脈疾患: 深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、血栓性静脈炎


各疾患の外来診療の方針と注意点は?

 心臓血管外科で扱う疾患の一部(冠動脈疾患、動脈瘤、閉塞性動脈硬化症)は全身の動脈硬化と大きな関係があり、その予防が大きなポイントです。動脈硬化の原因として、高血圧、高脂血症、タバコ、糖尿病、肥満、ストレス等が揚げられます。患者さんのご理解を頂きながらこれらをコントロールすることが基本です。
  また、血液の凝固を抑制する薬(ワーファリンという抗凝固剤や抗血小板剤)を必要とする疾患も多く(心臓弁膜症、冠動脈疾患、末梢動脈虚血性疾患、静脈血栓症等)、出血しやすいため怪我や事故には注意が必要です。ワーファリンを内服している患者さんは、血液の固まり具合(トロンボテスト)を採血で測定しコントロールする必要があり、納豆やクロレラはワーファリンの効果を減弱し血栓症等の合併症を起こす可能性があり厳禁です。

<主な疾患の外来診療の方針と注意点>
心臓弁膜症:心不全と不整脈の予防と治療。心臓エコーによる人工弁の評価、心機能の評価。機械弁を使用している患者さんではトロンボテストによるワーファリン量の調節。
冠動脈疾患:エコーによる心機能の評価。狭心症状の発見。不整脈の早期発見と治療。抗血小板薬の服用。基礎疾患(糖尿病、高脂血症、高血圧症)の治療。
動脈瘤、大動脈解離: 血圧コントロールが重要。大動脈径の拡大傾向の評価と他部位動脈瘤の出現をCTで経過観察。
末梢動脈虚血性疾患: タバコ厳禁。ドップラー血流計による末梢動脈血流、バイパス血流の評価。ワーファリン量のコントロール。血流の低下と症状の悪化を認める場合は血管造影を行い手術を考慮。
静脈血栓症、リンパ浮腫:浮腫がある四肢は感染を起こしやすく、清潔が重要。弾性ストッキングによる圧迫を行い、浮腫をコントロール。浮腫を軽減する薬の投与や静脈血栓症ではワーファリン量コントロール。


各疾患の外来診療の方針と注意点は?
 当科外来を最初に受診される患者さんのほとんどは、小児科、循環器内科や開業医で検査を受けられた結果、心臓血管系の異常を指摘され、手術適応や治療方針についての相談のために紹介されます(手術紹介)。
  しかし、患者さんが直接に当科を受診される場合もあり、慢性下肢虚血性疾患(閉塞性動脈硬化症またはバージャー病)と下肢静脈瘤がほとんどです。慢性下肢虚血性疾患の特徴は、患側の足背動脈拍動が健側に比し微弱で、患側下肢が冷たく、しびれ、冷感、歩行時の痛み(しばらく休むとまた歩ける)等の症状を認めます。安静時痛を認める場合はかなり重症である可能性があります。下肢静脈瘤は、皮下静脈の拡張、蛇行を認め、病変部の色素沈着を伴うこともあります。症状としては痛み、熱感、しびれ、歩行時の易疲労感、筋硬直等があげられます。
  このような慢性下肢虚血性疾患や下肢静脈瘤は主に当科で扱う疾患ですので直接当科を受診されても結構ですが、整形的疾患、神経内科的疾患の可能性もあり鑑別も難しいので、基本的には開業医の先生または内科の先生に先ずご相談なさって頂くのがよいと考えます。

入院、手術までの検査を含めたスケジュールは?
 小児科や循環器内科で全ての検査が終了しておられる患者さんに関しては、外来紹介後入院予約とし順番がきたら患者さんに連絡し入院して頂きます。しかし、大動脈疾患、慢性下肢虚血性疾患等で当科に紹介された患者さんの場合は、CT(紹介時に終了していることが多い)、胸部X線、下肢血流等を外来でチェックし、疾患が強く疑われる場合には、検査(カテーテルを用いた造影検査)のために当科に入院して頂き、その結果により治療方針を決定します(検査入院)。その後手術が必要な場合は一旦退院して頂いて、入院予約とし順番がきたら連絡、再入院して頂きます。
  入院予約後手術日3-4日前に入院して頂きます(手術入院)。現在の入院予約後入院までの待機期間は約1ヵ月ですが、患者さんの状態によって変わります。患者さんご家族と相談して柔軟に対応しています。
  また、輸血による合併症を予防するために自分の血液を貯めておいて手術時に使用する自己血貯血を希望される患者さんには、入院の前に輸血部で2回ほど自己血を採って貯血しますが、疾患、病状によっては貯血後に経過をみるために一泊の入院をして頂く場合もあります。

外来での日帰り手術(Day surgery)は?
 外来での日帰り手術は、現在のところ下肢静脈瘤に対する手術の一部(局所麻酔のみで行える場合)に行っているのみです。しかし、2003年の7月から手術室における小手術の枠が心臓血管外科でもとれるようになり、基本的には入院して頂いて、翌日手術室で手術を行い、全部で3ー4日の入院で退院して頂くようにしております。その理由は、手術時の清潔度が高いことと、手術器具の管理が容易であることです。しかし、患者さんの御希望が強い場合には日帰り手術も行う方針です。

当科に入院、手術後に退院したら外来通院はどうする?
 以前は心臓血管外科領域の手術は侵襲が大きく、退院後も暫く大学病院の外来に通院して頂くことが多かったのですが、手術の低侵襲化に伴い外来通院の方針も変わりつつあります。
  基本的に現在では、手術された患者さんを御紹介下さった病院の先生、開業医の先生に戻してさしあげるようにしております。その先生が循環器専門でない場合には同病院の循環器内科または通院しやすい近所の病院の循環器専門の先生にフォローをお願いしています。当然、患者さんの希望が優先され同意のもとに決定しております。
  当科の外来に通院して頂く患者さんは、手術後に綿密な管理を要する場合や近所に適当な循環器専門の先生がおらず大学病院に近い所にお住まいの場合のみです。
  他院で外来通院される患者さんも、退院後3ヵ月、半年、1年後に大学病院の外来を受診して頂き、問題のないことを確認しています。その後は、状態に応じて外来受診の間隔を決定しています。
当院と連絡が緊密な循環器内科専門医のいる病院は?
  (ア) 過去3年間に、患者さんの御紹介をいただいたり、術後の患者さんのフォローをお願いしている主な病院は以下の通りです (なお、太字の病院には週一回当科医師が外来診察を行っています)

中通り北部
福島医大第1内科、第3内科、公立藤田病院、北福島医療センター(保原中央病院)、大原医療センター、大原総合病院、福島第一病院、福島赤十字病院、 福島済生会病院、わたり病院、総合南東北病院付属福島病院、福島南循環器科病院枡記念病院、川俣済生会病院、待井循環器内科、宮崎循環器内科、岩谷クリニック
中通り南部
総合南東北病院、太田西の内病院、星総合病院、国立郡山病院、日東病院須賀川病院白河厚生病院、泉崎村立病院、てちがわら医院、会田病院 浜通り
原町市立病院、公立相馬病院、双葉厚生病院、いわき共立病院
会 津
県立会津総合病院、竹田総合病院、会津中央病院
山形県
米沢市立病院


福島県福島市光が丘1 福島県立医科大学医学部心臓血管外科 心臓血管外科専門医認定機構研修基幹病院