講座概略

講座概略

私達、地域・家庭医療学講座(Community and Family Medicine: ComFaM)は、2006年3月に葛西龍樹が教授として着任し、ゼロからのスタートを切りました。地域住民の方々や様々な分野の医療職と協働して成長し、2012年現在、教授を含めて21人(事務2人)のメンバーで尽力しております。当講座は、会津・県北・県中・いわき地方に診療拠点を持ち、県全体が強いネットワークで結びついている事が特徴です。

2011年3月11日の大震災。福島県は甚大な被害を受けました。低放射線の健康への影響は限りなく少ないといわれますが、問題はそれだけではありません。大切な人との突然の別れ、職を失い生活が不安定、故郷を奪われた悲しさ。これらの事が、生活習慣の悪化やストレス増大の原因になり、その影響は測り知れません。家庭医である我々は、質の高いプライマリ・ケアを提供し、福島県民をより健康にするという役割を果たす事で復興に役に立とうと考えています。志高く、福島で家庭医療が大きく羽ばたくことを願いながら。

教授挨拶

地域・家庭医療学講座主任教授葛西龍樹

地域・家庭医療学講座主任教授葛西龍樹

今回、当講座のホームページをリニューアルすることになりました。より多くの人たちに私たちのホームページを訪れていただいて、地域・家庭医療と福島から発信する私たちの取り組みに興味を持っていただけることを期待しています。

東日本大震災と原子力発電所事故から1年半余りの時間が流れましたが、私達の復興への歩みはどこまで来たのでしょうか。私達に何が達成できて、何をやり残しているのでしょうか。謙虚な振り返りと地道な実践を続けなければなりません。

「いろいろな悲しいことに遭遇した」「つらい経験が続いている」でも、それにもかかわらず、ふるさとの復興を信じて諦めない福島の地域の人達とともに手に手を携えて、地域の人たちの健康への希望と期待に応えるために、私たちの地域・家庭医療の発展はこれからも続きます。

私たちの地域・家庭医療をアカデミックにも発展させるために、2012年3月、オランダRodboud大学Nijmegen医療センターPrimary and Community Care講座主任のChris van Weel教授と私との間で、両講座の学術的連携の合意書が取り交わされました。世界のプライマリ・ケア研究で最先端を行くvan Weel 教授の講座との連携が、福島そして日本の家庭医療を発展させるための大きな力となることを期待しています。

さらに、1954年に行われたCastle Bravoなどマーシャル諸島における核実験後の地域住民のケアを続けているハワイ大学John A. Burns医学校Family Medicine and Community Health講座のNeal A. Palafox教授、そして1999年に台湾中部を襲った921大地震後に家庭医療をテコにして地域医療崩壊を復興させた国立台湾大学医学部家庭医療学科のChing-Yu Chen教授、台湾家庭医学医学会会長Tai-Yuan Chiu教授 ― 彼らのチームの先駆的な取り組みに学ぶ放射能被害および大災害後のプライマリ・ケアの復興についての共同研究プロジェクトも始まりました。

このメッセージの結びとして本学の医学生はじめ全国の若い人たちに伝えたいことは、この大災害後の困難な時代に福島で地域・家庭医療を学び実践できることの意味は決してネガティブではないということです。様々な困難なコンテクストを持った人たちを、その人の気持ち、家族の事情、地域の特性を深く理解しながら、地域で質の高いプライマリ・ケアを提供することは素晴らしいことです。家庭医療は究極の地域包括医療です。ぜひ、日本で質の高い家庭医に成ることを目指してください。私と当講座の仲間は、家庭医を志す皆さんのキャリア形成を全力で支援します。

主な協力医療機関

●喜多方市地域・家庭医療センターほっと・きらり(喜多方市)

●社団医療法人養生会 かしま病院(いわき市)

●三春町立三春病院(三春町)

●公益財団法人仁泉会保原中央クリニック(伊達市)

●只見町国民健康保険朝日診療所(只見町)

●一般財団法人大原記念財団 大原綜合病院(福島市)


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