FUKUSHIMAいのちの最前線
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付 録FUKUSHIMA いのちの最前線58720113月11日午後2時46分 宮城県北部で震度7の地震。本県は6強を観測。東京電力福島第一、第二など原発計11基が自動停止午後2時49分 気象庁が本県、青森、岩手、宮城、茨城、千葉の太平洋沿岸などに大津波警報を発令。各地で多数の死傷者や不明者◦政府が官邸対策室を設置◦県が災害対策本部、県警が災害警備本部を設置。中・浜通りなどの46市町村も災害対策本部を設けた午後7時3分 政府が福島第一原発について原子力災害対策特別措置法に基づく「原子力緊急事態宣言」を発令午後9時23分 福島第一原発から半径3㌔以内の住民に避難指示12日午前零時49分 福島第一原発1号機で原子炉格納容器内の圧力が高まったと東電が国に報告午前5時44分 1号機の中央制御室で放射線量が上昇し、避難指示区域を半径3㌔から10㌔に拡大午前7時40分 福島第二原発の1、2、4号機が冷却機能を失い、東電が国に緊急事態を通報したことが判明午後2時過ぎ 福島第一原発1号機の周辺で放射性物質のセシウムが検出されたことが判明。炉心溶融が起きたことを確認午後3時36分 福島第一原発1号機で水素爆発。東電社員ら4人がけが午後7時4分 官邸の指示で福島第一原発の避難指示の範囲を半径20㌔以内に拡大したと県。東電は1号機に海水注入13日◦気象庁が東日本大震災のマグニチュードを8.8から9.0に修正◦菅直人首相は電力不足に対応し「東京電力が14日から計画停電の実施を了承した」と表明14日午前11時1分 福島第一原発3号機で水素爆発。経済産業省原子力安全・保安院は半径20㌔の住民らに屋内退避を呼び掛け午後7時55分ごろ 福島第一原発2号機で燃料が水面から完全に露出し、原子炉が空だき状態になったと東電が公表15日午前6時10分 福島第一原発2号機で爆発音。経済産業省原子力安全・保安院は「放射性物質が漏えいする恐れ」◦東電が栃木、群馬、埼玉、神奈川の4県の一部地域で計画停電を実施◦東京─那須塩原間で東北新幹線が4日ぶりに運転再開午前9時40分 福島第一原発4号機の原子炉建屋4階で出火◦福島第一原発の半径20〜30㌔の住民ら約14万人を対象に、屋内退避を指示16日◦福島第一原発4号機で2度目の火災◦福島市の水道水から放射性ヨウ素とセシウムを検出。国の安全基準は下回る◦宮内庁は天皇陛下が「皆がいたわり合って、この不幸な時期を乗り越えることを心より願っています」と国民に語り掛けるビデオを公表17日◦陸上自衛隊のヘリコプターが福島第一原発3号機に水投下18日◦東京消防庁がハイパーレスキュー隊ら139人派遣◦1〜3号機の事態の深刻さを「レベル5」と暫定評価19日◦福島第一原発がある双葉町の住民が、集団避難先のさいたまスーパーアリーナに到着◦福島第一原発の事故で、6人の作業員が、緊急時の上限である100㍉シーベルトを超える被ばくと東電◦県が放射線健康リスク管理アドバイザーとして世界保健機関(WHO)緊急被ばく医療協力研究センター長の山下俊一氏、元WHOテクニカルオフィサーの高村昇氏を委嘱したと発表。2人は県災害対策本部で記者会見し、「放射能の影響は心配ない」と強調20日◦県がいわき、国見、新地、飯舘の4市町村で実施した原乳の緊急検査で食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質が検出されたと発表。県内の全酪農家に、出荷と自家消費の自粛を要請◦北沢俊美防衛相は、福島第一原発1〜6号機使用済み燃料プールの温度は全て100度未満と説明。「国民の皆さんに安心していただける数字」21日◦厚生労働省が飯舘村で21日に検査した水道水から国の摂取基準値の3倍を超える1㌔当たり965ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表22日◦東北新幹線の盛岡─新青森間で運転再開◦4月に実施予定の統一地方選のうち、福島、岩手、宮城3県の知事選や県議選など計27件の延期決定と総務省◦警察庁集計で死者は9080人、行方不明者は1万3561人となり、1896年の明治三陸地震を上回る。明治以降の自然災害では関東大震災に次ぐ2番目の被害規模。県内の死者は762人、行方不明者は4487人23日◦菅直人首相が佐藤雄平知事に本県産ホウレンソウなどの摂取制限を指示と首相官邸。原子力災害特別措置法に基づく初めての措置◦建物などの直接的な被害額が阪神・淡路大震災の約10兆円を大幅に上回る16兆〜25兆円に上るとの試算を内閣府が公表24日◦東北道、磐越道の通行止め解除、全線通行可能に◦福島第一原発3号機でケーブルを敷設していた作業員3人の被ばく確認。2人が長靴を履かず、放射性物質の濃度が高い水で汚染された25日◦枝野幸男官房長官が福島第一原発から20〜30㌔圏内の「屋内退避」の対象市町村に自主避難を要請したと発表26日◦経済産業省原子力・安全保安院が福島第一原発近くの海水から安全基準の1250倍の濃度のヨウ素検出と発表大震災ドキュメント2011年3月11日〜2012年3月31日[写真は福島民報社、東京電力提供]

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