FUKUSHIMAいのちの最前線
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第4章患者救済に奔走した活動記録〈論文・研究発表〉FUKUSHIMA いのちの最前線481 輸血部では、血液製剤が不足する可能性を考慮し、血小板製剤などの予約製剤は1週間前を目安にセンターへ発注するようにしました。 さらに、輸血部スタッフを中心とした院内ドナー15名を確保し、ドナー検査や採血器具の確認を行い、輸血製剤の不足に備えました。 また、自己血採血予定者には、採血延期の連絡を行いました。 当院(基幹病院)における震災前後の輸血製剤使用量を比較したグラフです。 輸血実患者数は、震災前134名に対し震災後116名と、87%に減少しました。 RBCは、546単位に対し534単位と、ほぼ同等でした。 FFPは、226単位に対し296単位と、131%に増加しました。 これは、震災後に血漿交換が3回あり、使用単位数が増加したためと思われます。 血小板製剤は、1,915単位に対し1,160単位と、61%に減少しました。

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