FUKUSHIMAいのちの最前線
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第4章患者救済に奔走した活動記録〈論文・研究発表〉FUKUSHIMA いのちの最前線437新生児は一人はレスキューママに包み、母親が抱っこし、もう一人は、スタッフがレスキューママで抱っこしました。そして、師長は全患者の安全を確認、対策本部へ報告、そして避難袋を持ち、医師とともに病棟、MFICU,分娩室、新生児室の被害状況を確認しました。幸いな事に、病院建物の被害はほとんどなく、スタッフもマニュアル通りの行動がとれていました。屋外避難には至りませんでした。これは、院内のある部署の地震後の状況です。これは病棟と周産期センターのつなぎ目の廊下の状況です。天井がゆがんでいます。天井の一部が落下しました。被害状況です。分娩室、MFICUは、改築している影響なのか、被害があったので、分娩室、MFICUは点検、修理終了まで使用中止として、病棟の個室を分娩ができるように準備をしました。これが分娩室の被害状況です。分娩室の自動ドアはゆがんで開閉不能、分娩台がずれています。引き戸の上部が落下し、レールがむき出しになっています。分娩室の天井の点検口の蓋がすべて開きました。ライフラインの状況です。停電はしませんでした。水が7日間停止したことが最も大変でした。

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