FUKUSHIMAいのちの最前線
366/608

360第31回日本リハビリテーション医学会東北地方会専門医・認定臨床医生涯教育研修会* プログラム掲載震災直後の地域リハビリテーション【目的】3.11大震災直後の地域リハビリテーションの,福島県における現状を明らかにすること.【方法】2011.12.24に開催された福島県地域リハビリテーション研究大会のシンポジウム「震災…その時その後の地域リハビリテーション」から,その内容を報告し,問題点について考察する.【結果】福島県は大きく3つの地域(浜通り,中通り,会津)に分けられる.中通りはさらに県北,県中,県南からなる.今回は,全ての地域から1演題ずつ(計5題)の発表であった.震災直後に避難所などで行われたリハは,PTなどの勤務後や休みを利用してボランティアで行われることが多かった.一方,申請後2日で介護保険が利用できる緊急体制への変更という行政の対応も見られた.【考察】地震,津波,原発事故による避難者への対応は,手探り状態の中で行われたが,県外からの応援なども得ながら出来る範囲で最大限のリハが行われたと思う.普段からの地域での繋がりが,非常時には役立つことがわかった.こんな時だからこそ,地域リハビリテーションの果たすべき役割は大きいと思われた.【結語】大震災直後の地域リハビリテーションの福島県における現状について報告した.*日時:平成24年3月4日(日) 会場:宮城県教育会館 フォレスト仙台2階ホール【主催責任者】東北厚生年金病院リハビリテーション科 渡邉 裕志福島県地域リハビリテーション研究大会から福島県立医科大学附属病院リハビリテーションセンター福島県立医科大学医学部整形外科矢吹 省司,大内 一夫

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です