FUKUSHIMAいのちの最前線
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第4章患者救済に奔走した活動記録〈論文・研究発表〉FUKUSHIMA いのちの最前線327及び21日に医師数がピークとなる。次いで,3月22日第二期派遣医師5名との交替により,医師数は漸減する。その後3月28日~4月2日まで法医学会から4名の医師が派遣され,4月3日~6月1日は2名の医師,6月2日~7日は医師派遣1名で終了となる。 この期間法医学会から派遣された医師には,浜通り北部(相馬署管内・南相馬署管内)及び警戒区域(双葉署管内)から収容された遺体を警戒区域外の検案施設で検案して頂いたことになる。なお,この地域での地震直後から3月15日までの検案は地元警察医が中心となって行っている。また,法医学会から派遣された医師の交替日には当教室の医師が必ず検案に加わり,引き継ぎがスムースに行われる体制とした。 一方,浜通り南部(いわき地区)は,震災直後から11月まで,いわき地区(いわき中央警察署管内,いわき東警察署管内,いわき南警察署管内)の警察医が中心となって検案を行っている。 以上のデータを基に,震災日3月11日から法医学会派遣医師が検案に加わるまでの3月15日にかけて,医師一人当たりの検案数をみると,11日は1.1件,表1 福島県地域別の震災検案数と検案医師数の月次推移(3-11月)検視場所3月4月5月6月7月8月9月10月11月合計福島県全域検案数10614199613221111596延べ医師数209110491122111386地域検視場所3月4月5月6月7月8月9月10月11月合計相馬旧相馬女子高校体育館162162新地延べ医師数1919元アルプス電気社屋255(96)(5)(0)(356)延べ医師数79(31)(4)(0)(114)その他1000000113延べ医師数1000000113検案数合計41820470500011699延べ医師数合計954834400011183(元アルプス電気社屋での4-6月の数値は避難区域を含まない)地域検視場所3月4月5月6月7月8月9月10月11月合計南相馬原町高校体育館33153384延べ医師数49958南相馬スポーツセンター012822501000156延べ医師数0281150100045その他2000000002延べ医師数2000000002検案数合計33318122501000542延べ医師数合計513711501000105地域検視場所3月4月5月6月7月8月9月10月11月合計いわき上荒川運動公園24015255延べ医師数271037小名浜武道館21526延べ医師数8614勿来市民会館13316延べ医師数426その他80421110017延べ医師数70421110016検案数合計282234211100314延べ医師数合計4618421110073地域検視場所3月4月5月6月7月8月9月10月11月合計避難区域津島中学校体育館66浪江延べ医師数44双葉元アルプス電気社屋108655178大熊延べ医師数2734364富岡その他1000100002楢葉など延べ医師数1000100002検案数合計111465510000186延べ医師数合計1313431000070

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