FUKUSHIMAいのちの最前線
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2731 福島県立医科大学関係(1)本学との連携に関する協定(教育研究診療の進展、被ばく医療・放射線影響に係る研究拠点の形成等)の締結(H23.4.2)(2)専門家等の派遣〇神谷研二教授を本学の特命教授に任命(H23.4.1)〇神谷研二教授が本学の副学長に就任(H23.7.15)〇被ばく医療専門の医学講座として平成23年11月に新設した放射線生命科学講座の教授に広島大学血液内科講師の坂井晃氏が就任。〇医大内のスクリーニング活動を支援する放射線技師の派遣(下記の緊急被ばく医療チームによる活動の一環)。(3)学生、職員向けの講演の実施〇医師、看護師等に対する緊急被ばく医療セミナーの実施。〇医学部および看護学部の後援会総会(H23.6.24)において、両学部の学生の父兄を対象に「放射線の人体影響の概要」と題した講演を神谷教授が実施。2 福島県全般(1)緊急被ばく医療対策関係〇緊急被ばく医療チームの派遣 H23.3.12から同チーム(医師、診療放射線技師、看護師、事務職員で構成)を派遣。主な活動内容①オフサイトセンターや初期スクリーニング拠点において患者のヘリ搬送、診断、除染を実施。②市民及び小児甲状腺のスクリーニングの実施(※同チームによる活動の他、3月〜4月の間、広島大学以外が主体となる実施チームに教授等の専門家も派遣)。③汚染をスクリーニングする体制整備、スクリーニング法指導。④H23.7.1から福島第一原発内に設けられた「救急医療室」に常駐する救急医に医師を派遣(11月からは看護師も派遣)。〇緊急被ばく医療活動を支援する備品や食品、水等の寄付。(2)県民への放射線に対する知識の伝達〇神谷研二教授が県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任(H23.4.1)、以降、地域住民や教育関係者に対する講演を多数実施。〇日本小児科学会と日本小児救急医学会主催「放射線と子ども発育・発達講演会」(H23.7.1、いわき市)において、広島大学田代聡教授が県内での調査結果を報告。(3)医療支援活動〇広島医療チームのメンバーとして医師、看護師、事務職員が須賀川市の避難所等において診療活動に従事(H23.4.23〜4.30)。(4)その他〇福島大学との連携に関する協定(教育や研究の発展、放射線に汚染された環境修復、放射線医療の研究や支援、放射線医学のリテラシー教育の充実等)の締結(H23.7.28)。〇広島大学原爆放射線医学研究所元所長の鎌田七男医師、本県わたり病院斎藤紀医師ら5人の専門家チームが、福島県飯舘村と川俣町山木屋地区で住民15人の尿を検査したところ、全員から放射性セシウムを検出、今回検出された量は今後50年間、放射線を出したとしても計0.1ミリシーベルトとごく微量で、今後、汚染された野菜などを食べなければ心配ないと説明(H23.6月)。〇二本松市が6月下旬に市民20人に対して実施したWBCの調査結果を公表(調査結果を分析したのは星正治広島大学原爆放射線医学研究所教授)。全員から微量のセシウム134と137が検出されたが、人体に影響のないレベル。ヨウ素は検出なし(H23.7月)。広島大学による支援活動の概況企画財務課

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