FUKUSHIMAいのちの最前線
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168福島県立医科大学構内環境放射線測定結果と屋外活動について図2 福島県立医科大学大学構内放射線量測定結果(2011.4.11 & 27)〈大学構内放射線量測定ポイント〉表 福島医大構内放射線測定結果(平均値μSv/hour)地上100㎝におけるNaⅠシンチレーションによる測定4月11日4月27日屋外陸上競技場3.02.0中庭1.81.5野球場2.32.1テニスコート2.22.2看護学部前駐車場1.31.3丘駐車場1.41.2学生駐車場1.00.9屋内医学部玄関ホール0.30.3体育館0.20.2学生食堂0.10.22F学生ホール0.10.1看護学部実習室A0.20.24月11日4月27日屋内看護学部実習室B0.10.1看護学部実習室C0.10.1看護学部S3010.10.1修士講義室0.10.1チュートリアル室0.10.1第一講義室0.10.1第三講義室0.10.13階実習室0.10.14階実習室0.10.15階実習室0.10.1第一臨床講義室0.10.1第二臨床講義室0.10.1とも、継続して構内における環境放射線量を測定する予定です。 一般的には、放射線被曝量が年間100mSv以下なら、健康への影響はないとされています。国際放射線防護委員会(ICRP)は平成19年(2007年)の勧告で、一般の人が許容される年間被曝量を、非常事態時は20−100mSv/年、非常事態が収束した後では1-20mSv/年としています。文部科学省は平成23年4月19日、児童生徒等(15歳以下の小児)の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安を1-20mSv/年とし、今後できる限り受ける線量を減らしていくことが適切であるとしました。その上で、1)現在の放射線量が今後も継続、2)1日屋外活動が8時間、3)残りは木造家屋内で過ごす(放射線量を屋外の0.4とする)との厳しい想定で、学校での屋外活動を制限する放射線量の基準を、1時間当たり3.8μSv以上と示しました。基準を超えた学校は、環境放射線量が基準値を十分に下回るまで、屋外活動を1時間程度にするなど校庭での活動を制限するよう福島県教育委員会に通知しています。 福島県立医科大学は、構内環境放射線量測定結果と文部科学省通知に鑑み、今後の状況に悪化がない限り、構内における屋内・屋外活動に制限を設けないことと致しました。したがって、新学期の授業やクラブ活動等は平常通りです。なお、福島県放射線健康リスク管理アドバイザー山下俊一先生による放射線障害に関する講演会と質疑応答を、新入生とその保護者を対象として5月6日の入学式後に、在学生を対象として5月13日15時と16時に、開催いたします。平成23年5月2日 福島県立医科大学

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