30バーツ医療制度

低所得者向けの医療保険制度


  創始者:タクシン・チナワット元首相
    (現在
2006に軍事クーデターが起こり亡命中)

  対象:農民、低所得層
   (公務員は公務員保険、大企業の社員は企業保険などがある)


概要:低
所得者層に属するタイ国民が30バーツ支払うことで診療を受   けられる、つまり一回診察を受けるたびに30バーツを払えば、   薬を含めたすべての医療費がカバーされる。また入院の場合は重   篤度、期間に関わりなく一入院30バーツとなっている。

   日本では保険対象外となっている出産・各種予防接種・健康診断   ・ベッド・食事なども30バーツ対象であり、2006年からはA   RV(エイズ治療薬)も30バーツ対象となっている。
   30
バーツは現在(09912日)日本円で約80円。

   
   対象外の項目は美容整形・性転換・不妊治療・特別室入院・人間   ドックなどである。
病院は本籍地の国公立病院・保健所で、私    立病院の大半は保険の対象外となっている。




30バーツ医療制度の問題点

 低所得層の支持を得たこの政策は画期的と思いきやそれなりの問題も生じて いる。

・患者の増加による医師の過労

患者は増え、健康な人間の数も増えたが、医療を供給する側が間に合っておらず、医学部も新設されていないし、医療に関するスタッフも、需要が増えた割には充足していない。これに伴い、医療の質も低下してしまう

医者がやめていってしまうという状況もあり、日本と同じような状況に陥って いる。 

・財源

 酒税やたばこ税を回していているため抵抗が少ない。しかし、高齢化が進む タイでは財源が足りなくなることが予想されている。この不足は病院が補っ ている。そのため国公立病院ではこの打撃により、患者に十分な医療が行え ない状況になっている。

 政府の30バーツ医療制度の利用者は年々増え、昨年は1億バーツ以上の損失を計上して いるそうだ。