福島県立医科大学医学部
健康リスクコミュニケーション学講座


Department of Health Risk Communication
Fukushima Medical University School of Medicine





1. 講座紹介

 私たちは、日々、さまざまなリスクの中で暮らしています。多種多様なリスクがあるために、リスクを最小限にするのは必ずしも容易ではありません。リスクを避けるための行為が、別のリスクを大きくすることがあるからです。また、私たちは、安全で健康的な社会を目指すと同時に、心豊かで文化的な社会も築く必要があります。当講座は、安全や健康に関するさまざまなリスクを想定し、評価し、そのための対策を判断する科学を深めるとともに、私たちが互いに考え、課題解決に向けた道筋を探していく社会の構築に向けて貢献します。



2. メンバー

  • 教授 田巻 倫明
  • 准教授 村上 道夫
  • 助教 竹林 由武
  • 主事 佐藤 美砂
  • 主事 大葉 真希
  • 博士課程4年 柏崎 佑哉
  • 博士課程3年 安井 清孝
  • 博士課程1年 本田 香織
  • 共同大学院修士課程2年 志賀 美喜子
  • 学部5年生(MD-PhD) 米城 陽
  • 学部5年生(MD-PhD) 和田 水生
  • 学部4年生(MD-PhD) 町田 夏希
  • 学部3年生(MD-PhD) 川島 萌
  • 博士研究員 小林 智之
  • 博士研究員 佐藤 映子
  • 博士研究員 鍋島 悠子
  • 博士研究員 Philip Thomas

  • 修了生、卒業生
  • 共同大学院修士課程(平成29年度修了) 安齋 秀律
  • 共同大学院修士課程(平成29年度修了) 山本 大樹
  • 医学部(MD-PhD)(平成30年度卒業) 長谷川 誠

  • 在籍した方々(職名は在籍当時)
  • 講座事務取扱主任 大戸 斉
  • 講座事務取扱主任 大津留 晶
  • 講座事務取扱主任 石川 徹夫
  • 講座等研究員 韮澤 貴夫
  • 保健技師 吉田 和樹
  • 主事 荒 恵


  • 2021年2月5日更新



    3. 講座の主な研究テーマ

    「健康増進と幸福度向上のためのリスク学の確立」 

    1)Multiple riskの評価と諸対策の費用効果分析
    第一原発事故を含む、社会的な様々な事象におけるリスク(被ばく、身体的健康リスク、精神的健康リスク、社会的健康リスクなど)についてのリスクの絶対値と、対策の費用効果を解析する。また、仮に国内の原発で事故が生じた場合を想定し、その際のリスクと対策の費用効果を評価する。

    2)対策などがもたらす幸福度獲得の評価
    被ばく対策や帰還など、個人及び社会における様々な対策や意思決定が人々にもたらす幸福度向上の関係を明らかにする。

    3)リスク情報の提示とリスクの認知や受容度、信頼感、risk communicationの関係の解明
    どのような情報提示が、どのような人にとって分かりやすく、リスクの大きさを捉えることができ、信頼感の向上につながり、どのようなrisk communicationが適切なのかを明らかにする。



    4. 講座への加わり方
  • 学部生
  • 福島県立医科大学医学部の基礎上級コースで希望すれば、1か月半程度、講座に加入することができます。福島県立医科大学医学部のMD-PhDプログラムで希望すれば、講座に加入することができます。

  • 大学院生(修士課程)
  • 長崎大学・福島県立医科大学共同大学院災害・被ばく医療科学共同専攻医科学コースで希望すれば、講座に加入することができます。同保健看護学コースの場合、講座には配属されませんが、希望すれば、副指導教員として研究をサポートできます。

  • 大学院(博士課程)
  • 福島県立医科大学大学院医学研究科医学専攻で希望すれば、講座に加入することができます。

  • 研究員
  • 学振のPDでお越しいただけるのであれば、大歓迎です。各種プロジェクト関連の研究員を雇用することができる場合もあります。本講座で研究したい方は、どうぞご相談ください。

    いずれも、受け入れ可能人数があります。お気軽にご相談ください。



    5. 研究・事業プロジェクト
  • 環境省委託事業 放射線健康管理・健康不安対策事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)「リスクコミュニケーション活動の効果評価指標の体系化と効果検証の実践」
  • 文部科学省 リスクコミュニケーションのモデル形成事業(機関型)「災害関連健康リスクにおける協働知の構築」