●排気設備

 本施設では、排気専用の排気設備により排気を行っており、放射線管理区域内では空気中の放射性同位元素の濃度が高くならないよう強制的に換気を行っています。
 換気の回数は各部屋により異なりますが平均で13.3回/時間程度です。
 また排気は排気浄化装置(プレフィルタ、HEPAフィルタ)により放射性同位元素の濃度は排気濃度限度以下に浄化されます。



●排水設備

 放射線管理区域から貯留槽に流入した排水は放射性同位元素濃度を測定し、排水の濃度限度以下であることを確認しています。
 また何らかの原因により放射性同位元素濃度が排水中の濃度限度を超えた場合でも、希釈層に移送後、希釈あるいは減衰により排水の濃度限度以下にする等、厳重に管理されています。



●安全監視システム

 排気はβ(γ)線ガスモニタ 8台とヨー素モニタ1台で常時監視されています。
 また出入り口にはゲートモニタが1組、実験室内にはエリアモニタが5台設置してある外、管理区域から退出する際にはハンドフットクロズモニタで手足や衣服に汚染がないことを毎回検査しています。
 これらの情報は中央監視装置に統括されており異常があればすぐに報告されます。



●その他

  放射性同位元素の規制に関する法律に基いた施設内外の放射線量と人の被ばく線量の測定を毎月実施し、安全を確保しています。
 放射線管理区域内においては、放射線量の測定(1cm線量当量率)と汚染状況(表面密度)の測定を行うほか、作業環境測定法に定められた空気中放射性物質濃度を測定しています。
 放射線業務従事者に対しては個人線量計を使用した外部被ばくによる線量当量の測定と、計算による内部被ばくによる線量の算定を実施し、結果を各放射線業務従事者へ配布しています。