●核種別安全取扱

P−32
半減期 14.3日
主な放射線 高エネルギー β線(最大1.709MeV)
汚染の検出 GM管式サーベイメータ
空気中最大飛程 790cm
水中最大飛程 0.76cm
しゃへい 1cm厚アクリル板
注意事項 ライフサイエンス研究で使用される核種の中では最大のβ線エネルギーをもつので不必要な被ばくは極力避けるようにする。

P−33
半減期 25.3日
主な放射線 中エネルギー β線(最大0.249MeV)
汚染の検出 GM管式サーベイメータ
空気中最大飛程 49cm
水中最大飛程 0.6mm
しゃへい 1cm厚アクリル板
注意事項 P-32と同様に考える。

S−35
半減期 87.5日
主な放射線 中エネルギー β線(最大0.167Mev)
汚染の検出 スミア法(液体シンチレーションカウンター)、GM管式サーベイメータ
空気中最大飛程 26cm
水中最大飛程 0.32cm
しゃへい 1cm厚アクリル板
注意事項 亜硫酸ガスや硫化水素ガスが発生する恐れがあるので吸引しないように注意する。

H−3
半減期 12.3年
主な放射線 弱エネルギー β線(最大0.0186MeV)
汚染の検出 スミア法(液体シンチレーションカウンター)
空気中最大飛程 6mm
水中最大飛程 0.006mm
しゃへい 特に必要なし
注意事項 放出β線のエネルギーが極めて低くサーベイメータでの検出は困難。
外部被ばくの影響はほとんどないためしゃへいの必要はないが、肌から吸収されやすく内部被ばくの影響は大きいので必ず防護用手袋を着用する。

C−14
半減期 5,730年
主な放射線 中エネルギー β線(最大0.156MeV)
汚染の検出 スミア法(液体シンチレーションカウンター)、GM管式サーベイメータ
空気中最大飛程 24cm
水中最大飛程 0.28cm
しゃへい 1cm厚アクリル板
注意事項 CO2ガスの発生に注意する。

I−125
半減期  59.4日
主な放射線 35keV γ線、27−32keV X線
汚染の検出 I−125用シンチレーション式サーベイメータ
しゃへい 0.02mm厚鉛板で半減
注意事項 揮発性物質のため吸引に注意する。
手術用ゴム手袋を透過してしまうものもあるのでポリエチレン製の手袋を二重にして使用する。