福島県立医科大学小児科学講座について
この度、令和6年7月1日付で、福島県立医科大学小児科学講座の主任教授に就任致しました郷勇人です。福島県立医科大学小児科学講座は、1951年に発足以降、70年以上続く伝統があります。
当講座は、新生児、集中治療、腎臓、神経、感染症、循環器の診療グループからなり、新しく開設した、ふくしま いのちと未来のメディカルセンター棟(みらい棟)には、小児の一般病棟に加え、NICUやGCUこども医療センター(PICU)、小児科外来があり、診療にあたっております。産婦人科や小児腫瘍内科、小児外科など関連する多くの診療科と、これまで以上に協力し密接な連携を取りながら、最先端の医療技術を取り入れ、さらに、県内の各病院との連携を強化し、福島県の小児医療の発展を目指します。
また、研究については、臨床からの気づきをもとに、それぞれの診療グループで研究テーマを持ち、互いに切磋琢磨し、臨床そして基礎研究を発展させていけるよう努めています。
福島県のこどもたちにより質の高い医療を届けるために、福島県の小児科医全員が一丸となって取り組んでいきます。
福島県立医科大学医学部
小児科学講座 教授
郷 勇人
教室紹介
当講座は1951年開講以来、70年以上続く伝統があります。本学で学ぶ学生や、附属病院で研鑚を積む研修医がよりよい小児医療を学べるよう熱意をもって教育を行っています。また、福島県のこども達が安心して最良の医療を受けられるよう、各領域の専門医が協力して福島県全域の小児医療を担う体制の構築に努め、産科や小児腫瘍内科、小児外科などの各関連科や、県内の関連病院と密接に連携して診療にあたっています。
教授 郷 勇人 小児医学全般、新生児学、臨床遺伝学
准教授 橋本 浩一 小児感染症学
准教授 桃井 伸緒 小児循環器病学
小児腫瘍内科教授 佐野 秀樹 小児血液、腫瘍学
研究活動
新生児疾患や感染症、炎症性疾患の病態解明、治療法開発に関する研究を主なテーマとし、精力的に基礎・臨床研究を行っております。また、エコチル研究、県民健康調査などの疫学研究にも取り組んでおります。その他、循環器疾患、神経疾患、腫瘍性疾患、腎疾患などの治療法の研究も活発に行い、定期的に小児科全体のリサーチカンファランスを行っています。
教育活動
医学生、若手医師の教育では、こどもたちの命を救う小児医療の素晴らしさを伝え、患者さんのための医療を実践することへの理解を深めて参ります。
小児科医の役割は、新生児、循環器、小児救急、感染症などの急性疾患、神経・発達、血液・腫瘍、免疫・アレルギー、腎泌尿器、リウマチ、代謝、内分泌、消化器やこどものこころなどの慢性疾患の診療、さらには予防接種や保健指導に至るまで多岐に渡ります。大学病院及び県内関連病院における研修では、小児科学の幅広い分野をカバーできる小児科医として育成することを基本とします。小児科専門医を取得した後は、さらに専門分野を専攻し、小児循環器専門医、小児神経専門医、臨床遺伝専門医、日本集中治療学会専門医などを育成することで、福島県の小児医療のさらなる質の向上を目指しています。