福島お達者くらぶだより

 2019 1 1日発行 通算 90

 

明けましておめでとうございます。今年は、皆様に明るい新しい生活が開け、穏やかに続けていける年になるようにと念じております。それぞれ、あせらずに、一歩一歩、進んでいきましょう。ミーティングなどがそれに役立つものになるよう、スタッフも皆様と一緒に成長していきたいと思います。

 

ホームページの移転

 今まで福島お達者くらぶのホームページを掲載してきたジオシティーズが、2019年3月でサービスを終了してしまうことになりました。そのため、ホームページを別の場所に移動しなければならず、その新しいページは福島県立医大のホームページの中に移しました。今までのホームページアドレスで開くと数秒後に新しいホームページに自動的に転送されるように設定しましたが、その新しいホームページを「お気に入り」に登録しておいていただければと思います。

なお、新しいアドレスは次のとおりです。

https://www.fmu.ac.jp/home/comfam/fotassya3/

 

 福島お達者くらぶのホームページは、3ヶ月毎くらいに更新していますが、オリジナルの形は事務局の仕事を引き受けておられた渡辺厚先生が作成されたものです。作成当時は、渡辺先生が保健管理センターに勤務されていた福島大学のホームページの中に作られました。ところが、あの2011年の3.11大震災によって福島大学の情報システムが非常に不安定になり、お達者くらぶのホームページを開きにくくなってしまいました。そのために(不要な宣伝が出てきてしまうのだけれど)ジオシティーズに移したものです。

 そのジオシティーズがサービスを止めてしまうのです。ジオシティーズはヤフーのホームページ掲載サイトなのですが、これが閉鎖されるなんて、青天の霹靂(へきれき:落雷のこと)です。ヤフーたる会社が何たることだ、と思うのですが。

 大震災からしばらくして、渡辺先生がお達者くらぶのスタッフから身を引かれることになって、2012年から香山がホームページの管理を引き受けてきています。香山はこのようなネットの知識が十分でなく、基本の形を何も変えないまま、変更点だけを修正して更新してきました。非常にきれいなページだから、この基本形は変更しないでやっていきたいと思っているのですが。

 新たなお達者くらぶのホームページは、福島県立医科大学の地域・家庭医療学講座のご好意で立ち上げることができました。お達者くらぶは家族を大事にしているし、この福島という地域も大切にしていることから、その講座にお願いしたのですが、快く引き受けていただきました。心から感謝しています。

 また、このホームページを移すことについては、学術情報システムを管理している職員の方に多大なお世話になりました。自分では具体的にどうしていいのか戸惑っていたのですが、ほとんどその場で立ち上げてくださったのでした。こちらもまったくの感謝、感謝です。

 

 

回復しづらい人が持つ3つの特徴と巻き込まれる人

【仙台で「しおり」という女性のための回復施設を運営されている小川真美さんがブログに書かれていた文章を転載させていただきます。小川さんとは仙台ダルクのフォーラムでお会いし、言葉を交わしてきました。心の熱い思いで、さまざまな生きづらさを抱えた人たちのための施設で頑張っておられます。】

 

回復しづらい人が持つ(あえて)3つの特徴をあげてみます。
1.否認が強いこと
2.同情を誘おうとすること
3.他者に何とかしてもらおうとすること

まず一つ目、否認。
自分の状況や言動に対し、他者からの働きかけを認めないことです。
例とすれば、「あなたは変わらないとならない」に対し、「(自分に非はないから)その必要はない」など。
二つ目、同情を誘う。
自分がどれだけ悲惨な状況にあるのか、ひどい状態であるのかなどを「餌」に、他者を自分の問題に誘い込んで(巻き込んで)いきます。
三つ目、何とかしてもらう。
自分では何もせず(動かず)、誰かに動いてもらい(そう仕向けて)現状を変化させようとすることです。
他者を巻き込むことだけが目的である場合もあり、その場合は何も変化しないことも多々あります。

当の本人が意識的に行っていることもあれば、無意識に行っていることもあります。むしろ無意識の方が多いかもしれません。

さて。
もしもこのような人があなたの身の回りにいらした場合、どうしますか?
身近な人であればあるほど、どうにかして手を貸したくなるのではないでしょうか。

否認されればされるほど、あなたの力は奪われていき無力感に襲われることでしょう。力づくで認めさせようとすることは手放しましょう。自分では認めたくないものに対し、力づく(外からの圧力)では変わりません。
同情を求められすぎているなと感じたら、物理的心理的にその相手から離れましょう。自分がまきこまれることを避けるためです。
動かされているな、コントロールされているなと思ったときも同じです。自分が負担に感じる依頼には、明確に(曖昧は了承と同義語です)意に沿えない旨、伝えましょう。

相手はあなたの「罪悪感」を巧みに利用し、自分の支配とコントロール下に置こうとするかもしれません。
すべてにおいて言えるのは、相手との境界線をきちんとひくということ。

その「境界線をきちんとひく」ことが難しい方、「境界線って何?どういうこと?」という方もいらっしゃることと思います。
しかし、その状態が相手の問題を手助けしてしまっているかもしれないのです。

その場合は、まず自らが境界線を知り、身に着けることが必要となります。
どうぞそれについてトレーニングできる場・人を探してください。
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日、2日で身に着くものではありませんので、長らく伴走してもらえる場や人をお勧めします。(もちろんしおりを活用いただくのもひとつです。)

問題を抱える人を「突き放す」のではなく、「手放して」サポートするにはどうしても必要なものですから。

【お達者くらぶからの追加】

この小川真美さんの言葉は巻き込まれている人に向けてのメッセージですが、今、拒食・過食などに苦しんでいる人たちは、最初に書かれている3つの特徴を持っていないか、考えてみてください。お達者くらぶに参加しているのは、それから脱却しようとして頑張っている人たちなのですが。