≡福島お達者くらぶだより≡
2017年 10月 1日発行 通算 第85号
この10月のミーティングの日に
10月のミーティングの日には県立医大で学園祭(「光翔祭」といいます)が行われます。
少しうるさいし、来る途中にも少し迷惑をかけるかもしれませんが、ご了解ください。
この光翔祭は2〜3年ごとに大規模に行われる学園祭で(それ以外の年はただ学生たちが騒ぐだけの集まりです)、いろいろな催しや研究発表なども行われるのではないかと思います。時間があれば見学していってください。
【予告】来年1月のミーティング会場
今年の1月のミーティングの日は大学入試センター試験と重なったためにいつもの医大の部屋が使えず、外の会場で行いました。来年1月のミーティングもまたセンター試験と重なるために外の会場となります。今年の本人ミーティングは蓬莱学習センターで行ったのですが、そこが十分に使えることがわかりましたので、来年1月のミーティングは本人・家族とも蓬莱学習センターで行うことにします。
蓬莱学習センターの場所
福島市内の方から来る場合:伏拝の交差点で(4号線バイパスからなら左折、旧4号からなら直進して)蓬莱団地の方向に進み、蓬莱団地の坂道を登り切った信号で左折するとすぐに右側です。
南(郡山)の方から来る場合:いつものように医大を目指して来て、医大の方に入るところの信号を左折せずに(医大を左側に見て)直進し、医大大橋を渡って坂道を登り切ったら左手にショッピングセンター(いちいなど)が見える、その次の信号を右折するとすぐ右側です。
駐車場と会場:駐車場は上記の信号を曲がってすぐ右側に入り口があります。会場は駐車場左側の蓬莱学習センター本館です(駐車場右側の階段を上った分館ではありません)。
バスで来る場合:バスだと、医大行き・医大経由二本松行きなどで蓬莱小学校(桜台経由の場合は蓬莱学習センター)下車です。
迷ったら:遠慮せずにお達者くらぶの電話(070-6622-8026)に連絡してください。
お達者くらぶは25周年になりました
福島お達者くらぶは1992年の10月に活動を始めたので(ミーティングは11月からですが)、めでたく四半世紀(25年)を経過しました。これは摂食障害のグループとして東京・大阪以外の地方都市では最も長い歴史となっています。この間、毎月一回だけのミーティングとは言え、一度も欠けずにやってきました(あの大震災の次の日もミーティング室は開きましたが、さすが2人のスタッフ以外には誰も来ませんでした)。これは、決まった日時に決まった場所に行けば必ず仲間やスタッフに会えるという、信頼感を大切にしてきたためです。
ミーティングが第2土曜日になったのは、日本ではずっと土曜日は半ドン(午前中は仕事や学校があって午後からだけ休み)だったものが、お達者くらぶが始まる直前の1992年9月から第2土曜日だけが休日(4週5休)になったためです。ちなみに半ドンのドンは日曜日の意味のオランダ語(ドイツ語も同じ)のゾンタクのゾンがなまったもので日曜日・休日の意味です(博多どんたくという福岡の祭の名前も同じ語源です)。週休2日制で土曜日が休日なのは当然と思っている若い人たちには、土曜日が休みでなかったのは信じられないかなと思うのですが、日本は貧しく、みんな休まずに働いていたのです。
25周年記念のイベント
お達者くらぶの事務局では歴史が四半世紀を経たのを記念して何かイベントを行いたいと考えたのですが、秋から冬は日が短く、終わったら外が暗くなっているのでは気分が滅入ってしまうかも知れないと、時期的には少し遅れますが来年(1918年)6月9日に行う予定です(この日は通常のミーティングはおやすみになります)。イベントとしては、もう何年も行ってなかったセミナーか講演会にしたいと思います。
推薦できる歯医者さんを紹介してください
先日、だいぶん昔にお達者くらぶミーティングに来ていたという人から「ボロボロになった歯をそろそろ本気で直していきたいのだけれど、食べ吐きのせいとわかっていてもちゃんと診てくれる歯医者さんを紹介してもらえませんか」という連絡がありました。以前に歯医者さんに行ったら、「食べ吐きをやめてから来てください」と言われて傷ついたのだそうです。
昔もそのような依頼を受けていろいろなところを尋ねてみたことがあったのですが、もう20年も前のことで、今の事情については全くわからず、何も教えてあげられなくて申し訳ない思いをしました。
その何日か後だったのですが、現在のお達者くらぶメンバーの人から「ようやく食べ吐きが少し治まりだして気分にちょっと余裕ができたので歯医者さんに行った」という話しを聴きました。「食べ吐きのことは言ったの?」と尋ねると、「言いました、衛生士さんに『後で必ずうがいしてくださいね』とだけ言われて、ちゃんと診てもらいました」とのことでした。その人がかかったのはどこの歯医者さんかを教えてもらいました。
食べ吐きを繰り返していると、胃酸によって歯のエナメル質が融かされて歯が傷んでしまうことがよくあります(人によって歯の頑丈さは違っているようで、全く平気な人もいるようなのですが)。それで修理したいけれど、心が傷つくような対応しかしてくれないかもしれないと思うと動き出せない人もいるだろうと思います。そのような人たちのために、どの歯医者さんならちゃんと受け止めてくれるか、事務局で情報を持っておくことができるようにしておきたいと思います。
それを大っぴらに公表すると、どこかからクレームが付くかもしれません。それで、事務局で(できたら各地区の)情報をストックしておいて、困っている場合に連絡してもらったら事務局の方から返答する、というようにしたいと思います。
ということで、皆様から歯医者での経験の情報をお寄せください(福島以外の人も)。困っている仲間のために、よろしくお願いします。
ついでに、リストカットの傷跡の手術について
同じように適切な医療機関について尋ねられることがあるのは、リストカットの傷跡がケロイドになって「半袖で歩く時に隠すのに困るので手術したい」という要望です。その傷跡がケロイドにならなければ、何年か経つうちに色も薄くなっていってほとんど目立たなくなることが多いようです。しかし、傷の質によって、あるいは体質的にケロイドができてしまう人がいて、中には大きく盛り上がってしまう場合もあって、何とかしたいという気持ちは大いに理解できます。
これも20年ほど前に医師の紹介を依頼されたことがありました。手術してもらえないかと2カ所の大病院の形成外科を受診したのだけれど、どちらでも「自分で切ったのだろう、そんなものは診ない」と言われて、ただでさえ恥ずかしさを抑えて行ったのに、よけいに傷ついて帰ったとのことでした。
そこで知り合いの医師にそのような人たちを受け入れてくれるかどうか尋ねたのですが、その医師は「何も言わずに処置してあげる、その手術の痕がまたケロイドになる可能性もあるのだけれど、そうなったとしても、リストカットの痕ではなくて手術の痕だと言えれば、それだけ分、心は軽くなるだろう」と言ってくれました。そこでその先生にお願いしたのですが、残念ながらその人は異動して福島県を遠く離れてしまいました。
それで、数年前に同じように手術を受けたいという希望を聞いたので、別の医師に尋ねてみました。その先生も過食症などには理解があって、問題なく受け入れてあげるとのことです(少し辛口の物言いをするところはあるかもしれないけれど、やさしい人です)。その人もこの春に異動になったのですが、福島県にとどまってくれて、非常に幸いでした。
ということで、ケロイドの手術を希望する場合も、希望どおりには修復できない場合もあるだろうけれど、とにかくちゃんと診てもらえる適切な病院を紹介するので、事務局に連絡してください。
(なお、このような場合の専門分野は「形成外科」です。「美容外科」を名乗るところでもきちんとした技術を持っていると思いますが、保険が使えない診療しかしないところもあるようで、その場合は10〜20倍あるいはそれ以上の費用がかかるかと思います。ちなみに、形成外科は皮膚の整容を行うだけでなく、細い血管をつなぎ合わせる必要のある手術を内臓の外科と共同で行ったりもします。名前が似ている「整形外科」は骨や筋肉・末梢神経系の病気の外科的治療を行う部門で、全く異なった分野です。)