福島お達者くらぶだより

2016 4 1日発行 通算 79

 

事務局・香山から、大学退職のご挨拶


 今日から新しい年度です。事務局を担当している香山は、卒業した大学(山口でした)の附属病院で医師(麻酔科医)としてのスタートを切り、途中で1年間だけ民間病院に勤めましたが(1100床、医師140人というばかでかい病院で、麻酔科と集中治療室の医師をしていました)それを契機に医師をやめて研究を仕事とする生活に移って、大阪大学、秋田大学を経て福島県立医科大学に23年半もの勤務など、ずっと大学に勤務してきました。だから、4月はまた新しい学生が来る、新しい授業が始まるという、年の始まりでした。

 その途中から発足間もない頃からお達者くらぶで勉強させてもらったことで、大震災直後に県立医大退職後は病院にも勤めていますが、やはり本職は福島学院大学の教員でした。しかし、その病院との兼職の忙しさと大学教員の雑用の多さが耐えがたくなり、昨年末に70歳となったのを機にそろそろ生活を整理すべきと感じて、3月で大学を退職しました。その意味でも、この4月は私にとって新しい生活に入る年の始まりです。


 いずれにしても春、今年はすでにサクラが咲き始め、ついでモモ・リンゴ・ナシと、福島は花のシーズンです(少しピンクのかかったリンゴの花の白もいいけれど、私は何だか愁いを含んだようなナシの花の白が好きです)。皆様も春・花を楽しんでください。

 

美瑛(みえ)さんの手紙(正月に受け取りました)


 お正月だというのに、雪がない。。。会津のお正月に雪がない、降らないなどということが起こるとは、驚くばかりです。

例年なら、11月に初雪、その後まとまった雪が寝雪となり、20cm30cmの積雪が当然となっています。初詣は長靴を履かなければ神社まで辿り着けません。しかし、今年は パンプスでも行けてしまいます。

 ご無沙汰しております。近況報告をするには、年賀状にはおさまり切らないので 手紙にさせていただきます。

 一昨年の大変大きな波(体調不良、精神的な問題、仕事 等々)、昨年からだいぶ おちついています。

「連絡がないのは、よいことかと思っています。」と言われていた通りです。

穏やかな安定した日々を過ごすことができています。

 春になったら、ミーティングに参加したいです と話したのを覚えています。

行こうかなと思うのですが、実際に行動に移すことができませんでした。 胸に熱いもの、ものすごいエネルギー(怒りだったり、恐れだったり)溢れ出てこないと、足が向かわないのです。

 食欲が抑えられないのと一緒で、何がなんでも食べたい、過食したい、場所も時間も関係ない。今すぐ 食べたい どうにかしてでも食べたいという欲求と同じということです。

 事実、一昨年かその前の年は、12月の大雪の日に土湯峠を通ってミーティングに参加しました。

死に物狂いになって運転しました。そのぐらいに、ミーティングに参加することを欲していました。神にもすがる想いという感じでしょうか。

 そのこととは別に、他のメンバーのためになる、私が参加すること、発言することによって、誰かの救いになるということは、私に自信を与えてくれます。そういう意味で、自分が欲していないときでも、ミーティングに参加できたらと思っています。

 

 今、スポーツサイクル(ロードバイク)に はまっていて、1月1日にも2〜3時間 走ってきました。

福島まで自転車で行って、ミーティングに参加し、飯坂温泉に泊まって、会津に帰って来れたらと考えています。 実行できるかは、仕事の休みが取れるかにかかっていますが。

  一昨年の大波を乗り越えて、また一つ 成長できたかなと感じています。

自分が好き、自分を大切にしたい、自分を誇りにおもえる。 そんな気持ちです。

 やっと、雲の上に立っていた家が、安定した地盤の上に立て直しが始まった という状態です。

  自分がやりたいことをやる、好きなことをやる、欲しいものにお金をつかうやっと 普通のことができるようになってきました。

 他人がどうしたいかではなく、自分がどうしたいかで動けるようになりました。そうしたら、 すごく楽になりました。

  昨年の四月までは、ずっと食べ吐きが続いていたのですが、五月くらいからは全く必要なくなりました。

五月から 自転車を購入して、通勤や買い物に利用しています。何より 走っているときは、無心になれて、イライラや不安が飛んで行きます。

 自転車にはまった私は、昨年の秋にもう一台、さらに上級レベル?のロードバイクを購入(今までで一番 高価な自分への誕生日プレゼントでした)

 一月に入っても 自転車に乗れるとはおもっていなかったので、暖冬が有難いです。

  時々、母と昔の話をします。

本当に苦しかった日々のことを。毎日の忙しさにのまれ、今の自分があることが当たり前のようになってしまっているけれど、ふっと立ち止まって 振り返ってみれば、ものすごい険しい道を歩いてきたことを 思い出させてくれます。

  自分自身の成長をひとつひとつ噛み締めて、ゆっくり 一歩ずつ 進んでいけたらと思っています。

  皆様もお体に気をつけて、毎日を進んでいってください。H.28.1.1. 美瑛

 

(追伸)昨年の夏、勤めている店がテレビ取材時を受け、夕方のテレビニュースで生放送されました。テレビに出演する日が来るなんて、どん底だった私には想像できなかったことです。

  私、何か悪いことしましたか?

  なんで私が。なんで 私なの?

  神様を恨みます。

  私を殺してください。お願いだから、この世から消して下さい。

どん底の私が心の底から思っていたことです。今、どん底にいる人達に、必ず楽になれる日が来ると伝えたいです。生き続けていれば。