福島お達者くらぶだより

64 2012 7 14 発行

 

お達者くらぶだより第64号をお届けします。

 

 この号はお達者くらぶの重要な連絡として、お達者くらぶだよりを購読していただいている方だけでなく、お達者くらぶに登録されている方々全員に送ります。

 このように、お達者くらぶでは皆様に折に触れてお知らせを郵送してきましたが、下に書きますようにお達者くらぶのあり方を少し変えて、スタッフの負担を軽減するために、お知らせを郵送するのは今回で終わりになります。今後は、お達者くらぶについての情報はホームページを見ていただくか、あるいは下に書きますメールマガジンを受信できるようにアドレスを登録してください。

 

お達者くらぶは、今年の冬からいろいろ変わります

 福島お達者くらぶは今年の秋にちょうど20年になります。それを機に、お達者くらぶはいろいろな面であり方を変えます。あまりに突然に変わると困ると思いますので、まだ半年ほどの時間があるうちに予告させてもらいます。前号(4月発行)と同じ内容になるところもありますが、すでに読まれた方にももう一度確認していただければと思います。

 

なぜ今、あり方を変えるのか?

 今のミーティングのあり方は様々に試行錯誤を繰り返しながら自然にできあがってきたもので、このやり方で10年以上続けてきました。その中心的な考え方は何よりも参加する人の安全と安心を考えたものです。そこに、参加する人たちの自主的な(自助的な)発案による活動をできるだけ盛り込もうともしてきました。

 それを今なぜ変えようとしているかというと、何よりも第一に、本人ミーティングの参加者が減ってきていて、1回のミーティングが数名を超えることはほとんどなくなり、仲間や先行く人に出会えることが少なくなってきているからです。参加者が3人だったことが何度かありましたし、1人だけだったことも(昨年の大震災直後以外にも)ありました。これでは自主的な活動を期待することも困難です。

 そこに、スタッフの事情が加わりました。スタッフは転勤などそれぞれの事情で辞めたり、また新しい人をリクルートして入れ替わりながら、常に数人のスタッフで運営してきました。ところが、複数の現スタッフに突然の状況の変化があり、急に手薄になってしまうことになりました。それに加えて、創設以来ずっと関わってきたスタッフは高齢化してきました。新たなスタッフをリクルートすべきと思いますが、誰でもよいわけにはいかず、すぐには間に合いません。

 そこで、これからも活動を続けるために、新しいあり方を模索しているのです。

 

ミーティングはどうなる?

福島お達者くらぶの活動の中で最も重要なものは拒食・過食に苦しむ人たち本人のミーティングです。このミーティングについては、今年の12月から、今の毎月第2土曜日のミーティングをやめて平日の夜に変え、第2火曜日の夜6時半から行うことにします。(火曜日の夜にしたのは、ACA(アダルトチャイルドグループ)やAA(アルコール依存グループ)などのミーティングとの重なりを考慮したものです。)とりあえずこれで始めて、他の日時の希望があればまた相談しましょう。

場所も変え、福島学院大学駅前キャンパスで行います。部屋は3階のプレイルーム2です(3階には心理臨床相談センターがあり、この部屋はその相談に来る子どもたちが遊びながらセラピーを受けるための部屋ですので、備品などを乱さないようにお願いします)。

福島学院大学駅前キャンパスというのは福島駅東口からまっすぐ東に歩いて5分以内の、国道13号線とパセオ通りの間にある、すごく便利なところです。福島駅から来ると、13号線を渡ったところの歩道を右に行き、平和通のすぐ手前に玄関がありますので、その玄関から入ってください。玄関はパセオ通り側にもありますので、そちらから入ってもかまいません。建物の中央付近にエレベーターがありますので、その左側のエレベーターで3階に上がってください(学生たちが心理臨床相談センターには入れないように、右側のエレベーターは3階には止まりません)。エレベーターを出たら左に少し行ったところにプレイルーム2があります。靴を脱いで入ってください。

建物はすごくきれいで、トイレなどもきわめて快適です。建物自体は古いのですが、十分な耐震補強がなされていて、大震災の時にも全く大丈夫でした。ただ、駐車場がないので、車で来られる人はまわりの有料駐車場を使わなければならないことだけが不便ですが、これは了承して下さい(有料駐車場はパセオ通り側の玄関のすぐ向かいや、平和通りの地下など、まわりにたくさんあります。なお、パセオ通りは車は平和通り側からしか入れない北向き一方通行です。)

 このミーティングについては、どのような形で行うか、新しい形なのでまた試行錯誤を繰り返していかなければならないと思います。自助グループに近づけていくことも考えられますが、当面はスタッフが一人は入ることにして始めたいと思います。(今のミーティングと同じ、ということです。)

 

家族ミーティングは?

 家族ミーティングは今までどおりに毎月第2土曜日2時から県立医大のゼミナール室で行います(隣の、今まで本人ミーティングが行われてきた第3ゼミナール室の方に移ります)。今までどおりに来てください。

 このミーティングは基本的に家族の人たちのためのものですが、本人も入ってよいことにします。ただし、繰り返して参加している方には役に立つかと思いますが、まだ混乱の中にいる人たち、特に中学生などの思春期の人たちには適していないかも知れません。場合によってはミーティングに加わるのを遠慮していただき、もし家族の方と一緒に来られたときにはスタッフが別の対応を考えさせていただくことがあると思います。

 このミーティングは今まで通りにスタッフの司会で行います。ただし、決して相談会ではありません。あくまでも、自分の心の中を吐き出して楽になることと、仲間と出会って、自分が決して一人ではないことを知ることが目的です。

 

ミーティングの時の飲み物など

 ミーティング中の飲み物のサービスはしないことになりました。スタッフの状況が変わって、ポットやコップやお茶を持ってくるカートを置いておく場所の確保などに困難が生じてしまったためです。スタッフが手薄になるために、途中でお茶を入れたりするのも難しくなりました。

 それで、参加する皆様は自分の飲み物をご用意ください。その代わり、参加の時に300円いただいていたのを、200円に下げます。

 これについては、秋を待たず、すでに5月から実施しています。どうぞ飲み物を用意して来てください。飲み物の自動販売機は医学部の玄関を入って右手(エレベーターの方向と反対側)にあります。

 

会報(お達者くらぶだより)は?

 お達者くらぶだよりは原稿をそろえることもかなり大変なのですが、それよりも、印刷されたものを折って封筒に詰め、ラベルを貼るという作業はかなり手のかかるもので、それを継続していくのが難しくなりました。そのため、お達者くらぶだよりを、今までのような印刷されたものでなく、メイルマガジンとして発行することにします。

 メイルマガジンへの移行は来年からの予定です。今年の秋までは今までどおりに印刷して発行する予定で、このあと10月に印刷の形の最終号を発行することにしています(これは購読している方々だけに送ります)。

 メイルマガジンでは、特に携帯で受ける人たちは、この今のお達者くらぶだよりのように文章の量の多いものは受け取れないでしょうから、読みやすい分量に分割して送ることになるだろうと思います。しかし、今の3ヶ月毎よりは頻回に送ることができるようになるかもしれません。

 そこで、そのメイルマガジンお達者くらぶだよりの受け取りを希望する人たちには、メイルアドレスを知らせてもらう必要があります。まだ先のことではありますが、今からそこに登録しておいていただければと思います。この下のアドレスにお達者くらぶだよりの受信を希望することを知らせてください。(そのメイルにはお名前を書いておいてくださいね。)

f_otassya@yahoo.co.jp

最初の文字は福島のf、その後ろにアンダーバー、それにお達者が続きます(ただしotasshaではなく、otassyaです)。

 なお、今後はこのアドレスがお達者くらぶの連絡先になります。今までのアドレスは香山の医大時代のもので、いずれ使えなくなることも想定されるためです。

 このメイルマガジン化で問題になるのは、携帯ではパソコンからのメイルについては着信拒否に設定している人がおられることです。その場合は、上に書いたアドレスから発信されたメイルについては拒否を解除しておいていただく必要があります。(携帯ショップに頼めばやってくれるでしょう。)

 

この先は? スタッフの補充は?

 お達者くらぶはここまで20年やってきましたが、時代の流れの中で摂食障害の姿が非常に変わってきていて、私たちがこれからも活動を続けるとしたら何らかの変化が必要なところまで来ていました。それを20周年まではと先延ばししていたのです。

 ただ、この度、否応なくいろいろな模様替えを急ぐことになった直接のきっかけはスタッフが手薄になることです。それゆえ、スタッフを補充する必要があります。しかし、その補充はこの先の数年以上を見込んだ未来の姿を描きながら行う必要があると私たちは考えています。

 20年経って成人に達したお達者くらぶですが、ここに書いた形で行うのは5年くらいを目途にしています。その時点で香山も残る他のスタッフもほぼ引退の時期を迎えます。この5年間くらいに「自分がこのお達者くらぶを引き継いでやっていく」という若いスタッフが出てこなかったら、福島お達者くらぶは役目を終えたものと考えて、ミーティングなどを閉じることにしたいと現在のスタッフは考えています。25年の四半世紀はちょうど一世代、区切りよく次の世代に渡し、その時代に合うものを作らなければなりません。それを作れないなら、時代に必要とされないのだと考えるべきでしょう。

 その5年先のことはさておき、新しいスタッフとして、今までのように医師、看護師、心理士といった援助職の人たちだけでなく、お達者くらぶで育っていった人たちにも入ってもらうことにしようということになりました。そこで、ベテランのメンバーの方たちに、「1年に1〜2回くらいなら出てもよいからスタッフになってみませんか」と誘ってみたところ、了承してくれた人たちが数人以上いました。その人たちと連絡を取り合って、毎月のミーティングに誰かが出てもらえるようになれば、ミーティングの意味も大きくなっていくでしょう。

 

20周年記念パーティーの予告

 お達者くらぶは「福島摂食障害者の会」という名前で発足したのが1992年の秋、それからまもなく会の名前を何とかしたいという声が起こって、「お達者くらぶ」とその当時参加していた若いメンバーたちによって名付けられました。その創設から、色々と試行錯誤を繰り返したけれど、何度かミーティングをセミナーで置き換えたのを含めれば、月一のプログラムは一度も欠かすことなく活動を続けてきて、今、20年目に入っています。

 それが今年の11月でちょうど満20年になる、その日(1110日)の通常のミーティングが終わったあとに(あるいは早い目に切り上げて)、記念のパーティーを行いたいと計画しています。転勤などで福島を離れたりしている歴代のスタッフの人たちも来てくれると思います。以前にミーティングに来ていたお達者くらぶOGOBの人たち、家族の人たちは、懐かしい顔と会えるかもしれませんから、ぜひその日を空けておいて、参加してください。

現在ミーティングに参加している現役の人たちも、回復した人たちに会える、その人たちと話せる機会になるのじゃないかと思いますから、ふだんのミーティングの日と様子が違うだろうけれど、ぜひパーティーにも参加を予定しておいてください。

 この日にはお達者くらぶがモデルにさせていただいたNABAからも、最初の数年間は毎月ミーティングに来てくれていたモモエさんたちが駆けつけてくれるだろうと思います。その他にも、初めて福島に行ってみたい、ミーティングやパーティーに参加してみたいと言っている全国の自助グループの人たちがいて、懐かしい人たちだけでなく、ふだん会えないような人たちとも言葉を交わせるのじゃないかと思います。

 パーティーは通常の(あるいは少し短縮した)ミーティングが終わってから夕方に行います。場所はミーティングと同じ県立医大の1階にある学生食堂(医学部玄関を入って右側、自動販売機の奥)です。参加費は無料です。私たちも懐かしい人たちに会いたいので、ぜひ参加してください。

 

福島お達者くらぶ連絡先

 

電話:070-6622-8026(お達者くらぶ専用)

メイル:f_otassya@yahoo.co.jp (新アドレス)

郵便:960-8505福島市本町2-10

福島学院大学駅前キャンパス 香山研究室

 

電話は呼び出し音が20秒鳴っても出ないときには留守電(伝言メモ)につながりますが、録音可能なメッセージは約15秒以内です。留守電を聞いて、必要な場合にはこちらから電話しますが、この電話は着信専用なので、別番号の電話からになります。

連絡はなるべく手紙かメイルでいただけたらと思いますが、お達者くらぶやミーティングについての問い合わせなどは遠慮なく電話してください。不在のことも多いので、一回でつながらなくてもめげずに、何度もかけてください。

 ただし、個々の問題についての相談には応じられません。それは、全く同じように見える人でも、例えば抱きとめてあげるのか、逆に突き放してただ見守ってあげるのがよいのか、人によっても、その人の時期によっても、全く違った対応が必要になることが多く、それは長い時間をかけて何度も何度もお話を聞かないと判断できず、電話では責任ある対応ができないからです。ご理解ください。

 お達者くらぶやミーティングについての案内は、様々な情報とともに、ホームページに出ています。

アドレス: http://www.geocities.jp/fotassya3/

すごくきれいなページですし、メッセージや過去の会報なども出ていますので、ぜひ開いてみてください。