
| 拒食や過食に苦しむ人に.その1. あなたの本当の病気は、人に気をつかう、どう思われるかを気にするばっかりで、自分の本当の気持ちを出せないことなのです。拒食・過食といった行動は、その本当の病気に異議を申し立て、その苦しさを外に訴えるための症状に過ぎません。 そのように症状を出して訴えているのは、あなたがもう回復への一歩を踏み出している、少なくともその模索を始めていると言ってよいくらいです。けれども、訴えるために症状を出すことは、あなたをよけいに苦しくもしますから、その症状ではなく、できるだけ言葉で訴えられるようになっていくことが、一つの目標です。(そのためには、自分がなぜ苦しい状況にいるのかを理解することが必要ですが、それをこれから書いていきます。) |
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| 拒食や過食に苦しむ人に.その2. 過食などの“症状”は、そのように、あなたがかかえている不安を訴える手段です。それと同時に、この不安に満ちた毎日を生き延びる手段でもあります。(この二重の意味を理解してください。)生き延びる手段としての過食などは続けてもかまいません。誰だって生き延びる手段を持っていて、それは、誰かさんがカラオケで歌いまくるのと同じようなものです。過食してしまっても、その自分を責めずに、これで今日も生き延びられた、まあいいか、と自分に言ってあげて下さい。(なかなかそう言えないことは十分にわかっていて、それでもそう伝えたいのです。)生き延びてさえいれば、生きていてよかったと思える日が必ず来ることを、私たちは経験として知っています。 |
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| 拒食や過食に苦しむ人に.その3. あなたは、何故、自分でも説明できない不安をかかえてしまったのでしょうか。何故、安心して自分の気持ちを出せなくなったのでしょうか。それは、不安に満ちた現代社会の中で、“安心”を得られるような育ち方の子供時代を送ることができなかった、そして、いつも緊張を強いられる人間関係の中に置かれていたからです。あるいは、せっかく得られていた“安心”を奪われてしまう、大きな心の傷になる体験をしたからです。それはあなたの責任ではないし、あなたの能力が劣っているためでも、ましてやあなたがおかしいからでもありません。けっして、自分を責めないでください。 |
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| 拒食や過食に苦しむ人に.その4. それどころか、あなたは、この社会の不安を他の人よりも敏感に感じ取れるすぐれた力を持っている、そしてそれをごまかさずに誠実に生きようとするがゆえに、苦しむことになってしまったのです。あなたは誰かと一緒にいるとき、とても緊張してしまうのも、その特長のせいです。しかし、人々の中には、そんな緊張がふーっとほどけ、本当の心をさらけ出しても、心が通じて受けとめてもらえ、自分も相手も傷つくことなんかない、あたたかいつながりを持てる人が必ずいます。最初はおずおずと、疑いながらでいいですから、このことを信じてみようと思ってください。そのような友達・仲間や先輩と安心して出逢える場所が、お達者くらぶミーティングです。 |
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| 拒食や過食に苦しむ人に.その5. あなたの“症状”には波があるでしょう。それは当然なのです。なぜなら、その“症状”は、その時のあなたにのしかかっているストレスの強さの指標だからです。生きているかぎり、身のまわりの状況は刻々と変化し、ストレスの程度も変化するのです。あなたは完璧主義なところがあると思います。そのため、一度でも過食なんかしてしまうと、もう自分はだめだ、何の価値もない人間だと思っていませんか。それはまちがいです。“症状”すなわちストレスには波があるのが当たり前で、それはあなたの意志の強さや、まして価値とはまったく関係ありません。ストレスが強いときは過食なんかで乗り切ればいいのです。 |
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| 拒食や過食に苦しむ人に.その6. なぜあなたは完璧主義者なのでしょう。なぜAll-or-None(全か無か)思考をしてしまうのでしょう。それは、“安心”を得られなかったり奪われたりしてきた中で、自分を認め、ほめてあげられないようになってしまったからです。自己評価が低いということが特徴の性格になったという言い方もできます。そのため、本当はよいところ、すぐれたところをいっぱい持っているのに、それが(周りには見えているのに)自分にはまったく見えないし、そのように言ってくれる人の言葉も信じられません。だから体重とか、試験の成績とか、スポーツの記録といった、数字で出てくるものしか信じられないし、完璧にできないものを認めることができないのです。 |
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| 拒食や過食に苦しむ人に.その7. そんな性格は変わらないものでしょうか。性格には、遺伝子で決まってしまう変えられない部分と、生活の中で決まってくる変えられる部分とがあります。自己評価の高さ・低さは変えられる部分に属します。それは、まちがいなく変えられます。ただ、「3つ子の魂、百まで」と言われるように、小さい子供のころに比べて、思春期を過ぎると変化は起こりにくくなるので、時間がかかります。あなたが10−20年もかけて育てたのは、一気に変えられるような柔なものですか?生き急ぐことは青春時代の特権だけれど、あせらないで!! つらいけど、時間がかかるのはやむを得ないと認めてください。 |
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| 拒食や過食に苦しむ人に.その8. どうしたらその部分の性格を変えていけるでしょうか。それには2つのことが大切です。1つは、人と人との関係には、すべてをさらけ出しても傷つかないですむ、あたたかいつながりもあるのだと知ることです。それを知り、そのつながりの中で“安心”を得ることです。お達者くらぶはそのためにあります。信じた人に裏切られたと感じたことがある、そして今も、人を信じるのが怖いかもしれません。けれど、ここは心を開いて大丈夫なところです。みんな、あなたを、仲間として、ただただあたたかく受け入れたいと思っています。きっと、ここはあなたのいてもよい場所と感じてもらえるでしょう。 |
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| 拒食や過食に苦しむ人に.その9. もう1つは、あなたの心の奥深くにあって、あなたの心を縛っているきれぎれの想い出を、意識のレベルに持ち出してきて、それをつなぎ合わせ、一つのストーリーに紡ぎあげて話す(あるいは書く)ことです。それによって、それらを整理し直して心のタンスに片付けることができます。(それは忘れるのではありません。忘れると、わけのわからない恐怖に縛られます。)誰かに話すことによってよけいに傷ついたことがあるかもしれません。しかし、あなたをけっして傷つけることなく、それを聴くことのできる(あなたの抱えている苦しさに共感することができる)人が必ずいるのです。そんな人に話してみませんか。お達者くらぶはそのような人がいる場所です。 |
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| 拒食や過食に苦しむ人に.最後に. とにかく、あわてないで、ゆっくりやっていきましょう。あなたは、いっぱい素晴らしいところを持っている、可能性もいっぱい持っている人です。あなただけがそれを知らないのです。私達はあなたが大好きです。あなたは天涯孤独な人ではありません。仲間がいっぱいいます。 合言葉は Let it be! (そのままのあなたでいいよ) Take it easy! (気楽にやっていこうよ) そして、うまく行かないことがあっても、「まあ、いいか」と声に出して言ってみましょう。(「それでいいよ」と仲間が応えてくれるでしょう。) 「焦らず、慌てず、諦めず」です。 |
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