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初期研修医向け企画 家庭医療に学ぶ3つのカタ

2015/06/10

2015年5月30日、31日の2日間、郡山市のほし横塚クリニックと三春町田園生活館を会場に、「臨床力を深める! 家庭医療に学ぶ3つのカタ」と題して初期研修医向けセミナーを開催しました。

 

司会は豊田先生(専攻医2年目)。今回企画から準備まで、中心になって動いてくれていました。ありがとうございます!

アイスブレイクのお題は 「草食系⇔肉食系 情熱的⇔理性的 のマトリックス」で自分がどのあたりにあるか、というテーマでした。草食系を超えた「絶食系」という新しい言葉まで出てきました(笑)

最初は葛西教授の基調講演、神田祭の話、FRCGP(英国家庭医学会最高名誉正会員・専門医)の話から今回のテーマである「カタ」へ。時代の変化で変わることと変わらないこと。医師としての行動の根本に据えるものとして、変わらない「カタ」をこの勉強会から学んでほしい、というメッセージでした。

続いて、髙栁先生の「身体所見の診カタ」。病歴でおおよその診断はつくはずで、身体所見にも使える・使えないがあること。認知バイアスを避けるきっかけに身体診察が役立ったりすること。症状のあるところを見て触って診察して、という基本に忠実な診療が大切であること、というメッセージでした。

終了後、三春町にある三春の里田園生活館に移動し、懇親会・バーベキューを楽しみました。教授自ら焼いております。

 

2日目の最初は「患者の訴えの聴きカタ」。患者さんのまとまらない話を「不定愁訴」というラベリングをせずにどう対応するか。患者さんの話を「聴く」ために何ができるのかを学びました。


つづいて保原中央クリニック望月先生の「悪い知らせの伝えカタ」 SPIKESやSHEREモデルを踏まえた基本知識を紹介し、ロールプレイでポイントを踏まえた病状説明に挑戦しました。


最後は葛西教授のシネメデュケーション。イラク戦争で亡くなった米国兵を自宅まで移送する兵士を題材にしたドラマが題材でした。戦争について、亡くなった人の家族がその事実を受け止めるまでの時間、なくなった時のセレモニーの意義など、それぞれの感じたことを共有するディスカッションがされました。


2日間、参加していただいたみなさんありがとうございました。初期研修医にターゲットを絞った内容にしたこともあり、参加者からは「これまで学んだことのない内容だった」「また企画してほしい」という声がきかれました。
準備を進めてくれた豊田先生はじめスタッフの皆さん、講師の先生方、ありがとうございました!


次の当講座のイベントとしては、8月22日・23日にいわき市を会場に「家庭医療サマー・フォーラム」を開催します。今回のように初期研修医にわかりやすく学べる企画を準備していますので、ぜひ参加してください!


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