講座ブログ
PEACH!!
2016/05/26
5月21日、福島県に ”PEACH!!” という新しい動きが生まれました。
福島県で後期研修プログラムを動かしている5つの病院が合同で勉強会を開催しようという企画 「福島県総合診療合同勉強会」第1回が5月21日に郡山市で行われました。
「総合診療」分野としての施設を超えた勉強会は、福島県ではこれまで行われておらず、今回が初めての試みです。白河厚生病院、大原綜合病院、公立藤田総合病院、わたり病院、福島医大の5病院が中心になっています。
今回は、当講座の菅家講師が「ポートフォリオを研修に活かす」と題してお話しました。ポートフォリオはもともとは建築家の作品集の呼び名であったこと、学習や省察の記録を蓄積し、それを整理して凝縮することで学びにつなげられる方法であること、レポートと提出用ポートフォリオの違いなどが解説されました。参加者からは「作品集 という表現が分かりやすかった」「レポートは患者に焦点があたり、ポートフォリオは学習者に焦点があたっている という説明が腑に落ちた」などの感想がありました。
つづいて白河総合診療アカデミーの東先生、宮下先生が「患者さんの診療方針でこまったら・・・臨床倫理カンファレンスを開いてみよう！」と題して臨床倫理の4分割表について解説くださいました。患者の希望と病態、周囲の状況から生じるジレンマをどう整理し、よりよい方向性を見出すかを、白河の事例を元に提示いただきました。臨床倫理の4分割表に触れたことのなかった参加者からは、ぜひ実際に使ってみたいという感想がありました。
後半はワールドカフェ。ワールドカフェはお互いの考えることをリラックスして話しあい、対話を楽しみながら新たな気づきを得られる方法です。今回は「あなたの考える総合診療の魅力とは？」というテーマで開催しました。総合診療といっても参加者一人一人がもつイメージは千差万別。そのイメージを「魅力」を表現することで共有してもらうことを目指しました。25分×3セット、約1時間30分があっという間にでした。
そして最後、この勉強会の「愛称」選び。参加者の皆さんから愛称の案を頂き、選考委員2人が選んだ3つから全員の投票を行いました。より多くの賛同を得たのが
PEACH!!
Practice and Education Alliance of Comprehensive Health care で、福島の名物「桃」をかけての命名です。これから PEACH!! を育てていければと思います。
そして次回は11月12日（土）に開催予定になりました。次回はどんな勉強会になるのか楽しみです！
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