《講義》 急性被ばく症候群と放射線事故の歴史 
講師 : 吉田 浩二
  急性放射性症候群についての概説と、過去の放射線事故(スリーマイル島事故、ゴイアニア事故、JCO臨界事故等)の事例に関する講義。

感想等(抜粋)
高線量被ばくによる前駆症状から被ばく線量を推定できることは、治療の早期判断や救急対応に期待できるため知識の習得のみならず、フィジカルアセスメン力も鍛えなければならないと感じた。放射線事故の歴史に関しては、日本での事故が意外と多いことがわかった。原発を多く抱える日本にとって、今後ますます被ばく医療について考えていく必要があると感じた。


《実習》 被ばく・汚染傷病者受入実習  
      講師 : 熊谷 敦史 ・ 安井 清孝 ・ 吉田 浩二
被ばく・汚染傷病者医療対応実習。住民体表面スクリーニングに加え、被ばく汚染傷病者受入実習との2部構成とし、3班に分けての実習。
   

感想等(抜粋)
高線量の救急対応をした事がなく、イメージとしてなかなか湧きにくいところがあったが、実際は考えているよりも難しい判断の連続だな、と感じた。私は手術室勤務や救急外来業務を長い間してきたが、患者さんの状態がまず優先である事を被ばくや汚染がある事でついつい忘れがちになりそうだと思った。大変興味深い実習だった。


《修了式》   修了証書授与 : 大津留 晶

 

最後に、このセミナーへ参加しての全体のご意見・ご感想を伺いました。(抜粋)

  科学的な事実から、リスクコミュニケーション等社会的な背景に至る事で非常に学ぶべきことが多く盛りだくさんな内容で充実した4日間を過ごせました。また、福島被災地の視察含めてまた、生々しい声も聞けたりと福島の現在の状況もかいまみえました。ともすれば他人事と思いがちな内容であるだけに、今回のセミナーを通じて身近に感じることができて、とてもモチベーションにもなったと思います。

  今回災害医療セミナーに参加させて頂く機会をもらい、放射線災害についての学びが深まった。原発事故を受けての放射線被害について、ここまで詳しく知る機会がなかったが今回の学びで、放射性物質、被ばくについて知識を得ることができ、自己の安心にも繋がったし、これを鹿児島の人にも正しい知識を伝えることを行っていきたいと思った。また、福島の現状を4年経って再度目の当たりにして、人や車の姿は見かけるようになったけど、それ以外の景色はあまり変わっていない印象を受け、復興はまだまだ遠いと実感した。住民の方と接する中でも、家に帰れないことに対して様々な理由があること、放射線の問題に対してはタブーなことであること、福島に住んでいる方は今回の震災で様々な問題を抱えており、住みとどまるために辛い決断をしている人が多いのではないかと感じた。今後もこの震災を忘れないために、これからの災害に活かしていくために学び続け、知識・技術を広めていきたいと思った。

  ご指導してくださいました諸先生方ありがとうございました。最終日を終えて、今回の4日間のセミナーに参加出来たことがたいへん光栄に思えてなりません。災害を複合的にとらえられ住民の気持ち、地域のコミュニティのかかわり、災害時に第一線で献身的に活動する自衛隊、消防隊の方の思い、医療に携わる方々のたゆまない努力など沢山の知識と経験を、今となっては4日間という短い期間に御指導いただき本当にありがとうございました。また、4年半たった現在でも災害は未だ続いていることが、住民の方々の話や管理地区に出入りしている人数や子供の成長などからもわかり放射線による災害は長期にわたるものだと感じました。今後、福島の復興が明るい未来に向かっていくことを望む一方で我々は、また次のいつ起こるかわからない災害に向けて準備をしていかなければならないことも事実です。何も起こらない平和な毎日が送れることを祈りつつ、自分が出来る最低限の事を準備していきたいと思います。今回は本当にありがとうございました。