
福島県立医科大学附属病院
副病院長 大竹 徹
日頃より福島県のがん診療に対して格別のご支援を賜り深く感謝申し上げます。この度、福島県がん診療連携協議会のホームページを開設させていただくにあたり、ご挨拶申し上げます。
福島県の疾患別死亡率の推移は、1984年からがんが死因の第1位となりました。福島県のみならず全国でもがんの死亡率は年々上昇しています。こうした状況を踏まえ、県民の皆さまに質の高いがん医療が提供できるよう、2007年に国から指定を受けた県内の地域がん診療連携拠点病院、がん診療連携推進病院、医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会、医療ソーシャルワーカー協会、訪問看護連絡協議会、医療機関、患者会及び患者支援団体、そして福島県を構成員とする「福島県がん診療連携協議会」が設置されました。
本協議会では、全ての医療機関で安全で質の高い医療が実践できるよう、がん登録部会、地域連携部会、相談支援部会、研修教育部会、緩和ケア部会の各部会を設け、がん診療に携わる県内全ての医療機関を力強く支援しています。各部会の活動を通じて、
- 地域におけるがん診療連携体制やがん医療に関する情報交換
- がん登録データの分析や評価
- がん医療に関わる医療職の研修や診療支援医師の派遣調整
- 地域連携クリティカルパスの整備
など、がん医療の係る様々な課題を協議し、地域全体で均てん化した質の高いがん医療を目指しています。
このホームページは、「がんの治療、悩みについて相談したい方や生活を支える支援・制度などについて知りたい方向け」と「医療関係者向け」に分けて情報を提供し、皆さまのお役に立つことを目的としています。がんと闘う患者様やそのご家族、そしてがん医療に日夜尽くされている医療従事者の皆様を支援するためにも、是非ご利用いただければと思います。今後もより良い情報を皆様と共有したいと思っておりますので、お気づきの点がございましたら、忌憚のないご意見をお寄せくださいますようお願い申し上げます。