* 〔緊急特集〕 学生・研修医が災害医療の現場で頑張っています!(2011.03.22)

研修医 からのメッセージ


【 研修医1年次 大久保 怜子 】
秋田県出身(県立大館鳳鳴高校)
(03.31)
この度の東北関東大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
私の母の実家は岩手県三陸沿岸にあり、津波で海岸部は壊滅的な被害を受けました。祖母は命からがら逃げた高台から、長年住み慣れた我が家が流されて行くのを見ていたそうです。被害に遭われた方一人一人の人生と生活を思うと、津波の破壊力とその被害の甚大さに震える思いです。
今回福島県は災害に加え原発という異常事態のもとに置かれています。医療現場においても情報は錯綜し混乱していました。私達研修医の選択は個々に任されていましたが、不眠不休で最前線で奔走する先輩諸氏の姿に、微力ながら一医療人として私に出来ることをしたいという気持ちでした。
そのような極限の中でも私達研修医を気遣ってくださる先生方やスタッフの方々に、人間の強さと温かさを感じました。また研修医仲間のつながりにも励まされました。
そしてライフラインが整わない中物資を届けてくださった皆様に深く感謝申し上げます。当たり前だった全てのことがいかに有り難く、いかに沢山の人に支えられて成り立っていたものなのかを改めて実感しています。
街は少しずつ動き出しています。皆かつての日常を取り戻そうと必死です。福島県はこれから復興への努力に加えて、先行きの見えない原発への不安や風評被害という更なる波と闘わなくてはなりません。今、医療者としてだけでなく、一個人として、正確な知識を得る力と適切な判断力が問われています。
ただ、目の前の患者さんを救いたいという私達医療者の思いは、普段と何ら変わりありません。私達にはこの未曽有の事態を乗り越え、それを正確に世界に伝えていく役割もあるのだと感じています。
一人でも多くの方の命が救われますよう、また少しでも早くまた平和な時が日本中、福島中を包みますよう、心から願っています。

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