FUKUSHIMAいのちの最前線
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584まれてきます。只、批判や提言をする場合には、当事者にしか分からないことがあるという虞(おそれ)を持つ必要があるのではないでしょうか。つまり、当事者でないという事を前提にした話だと、その口調や論調は必ず前向きで穏やかなものになる筈です。そのような話し方は、周囲の共感を呼び、必ず生産的な何かを産み出します。1 学生の安否確認〇3月11日(金)19:25 仙台で合宿中の弓道部(21名)よりメールがあり、医学部女子学生1名が骨盤打撲で病院に搬送されたとの連絡があった。他の者については安全なところに避難した。〇3月12日(土)6:30◦全学生に対して一斉メールで安否の確認を開始した。〇同日15:45◦弓道部で怪我をした女子学生は退院でき弓道部全員が福島市に戻った。〇3月15日(火)13:30 医学部全員の安否確認完了。〇3月18日(金)16:20 看護学部で岩手県陸前高田市に帰省していた最後の1名の安否確認。本学の全学生の安否が確認できた。2 入学試験・諸行事の変更◦一般入試後期日程(3月12日)中止◦学位記授与式(3月24日)中止◦4月末まで休校◦平成23年度入学式の延期(4月5日→5月6日)◦新学期の開始 平成23年5月9日(月)からに変更3 在学生、新入学生、新研修医及び保護者に対する学長メッセージ 3月22日に、在学生、新入学生、新研修医及び保護者全員に対し放射能に対する不安感を持たぬよう、また、この危機的状況における本学の使命を記した学長のメッセージを郵送するとともに大学ホームページに掲載した。4 教育施設・備品等への影響◦教育施設・備品等への大きな影響はなく新学期授業は予定通りスタートできた。5 学内義援金の支給(6月)◦東日本大震災等で被災した学生に対し、学内の教職員からの浄財の一部を学内義援金として支給した。(一律1万円)支給額93万円医学部43人、看護学部42人、医学研究科3人、看護学研究科5人�計93名6 被災学生の状況(全学部合計)�(H23.7.13現在)◦実家が全壊・半壊(24名)、半壊には至らないが大きな損傷があった者(13名)、原発の警戒区域等から家族が避難している者(27名)、学費負担者の大幅収入減(8名)、学生居所の被災による転居等(26名)�合計98名7 授業料免除◦大きな被災を受けた学生を対象に授業料の免除を行った。(6/30)前期分免除件数(全額免除:13件、半額免除:22件)後期分免除件数(全額免除:31件、半額免除:37件)8 各種奨学金の申請(H23.7.25現在)◦震災による日本学生支援機構等各種奨学金への申請があった。(11件)決定:8件学生の被害状況等について学生課学長からの手紙

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