FUKUSHIMAいのちの最前線
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528 3月11日、未曾有の自然災害が東北と関東地方を襲いました。 しかも、本学のある福島県の原子力発電所に壊滅的な事故も発生してしまいました。 今、現代科学が、原発事故という挑戦を受けています。県民は勿論、国民が真価を問われているのです。 福島県立医科大学は、本県における医学・医療の中心として存在しています。 今というこの時、本学に職員、学生、そして関係者として所属しているということは、人生が配ってくれたカードです。 カードが悪いと愚痴を言っても始まりません。 これは天命です。 本学は、今、新たな歴史的使命を負いました。 この危機を克服する為の努力を求められているだけではありません。この事故の全てを記録し、次の世代に伝えていく責務も負っているのです。 その責務を全うする為に我々に課せられた期待と課題はとてつもなく大きいと感じています。訓示東北地方太平洋沖地震の発生にあたって

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