FUKUSHIMAいのちの最前線
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448東日本大震災における対応被ばく患者受け入れのシミュレーションも実施しました。コードレッドの話があったこの日は、14日に避難指示地区から受け入れた患者は、当院での治療継続は困難だったため、県内の会津地方や他県の施設へ転送するための対応をしました。全国の消防本部と自衛隊から多数の救急車が集合しました。また、他県の防災ヘリ、観光バスなども使われました。その後、原発作業員2名が被ばくし、除染・治療のため搬送されてきました。バスで移送された患者は、2〜3時間深夜までかかって転院先へ到着したようです。手術室では、今後も被ばくした手術適応患者が搬送されることが予測されたため、12室ある手術室のうち1室を被ばく患者用の手術室に養生し設定しました。このときは、長崎大学病院の協力を得て行いました。

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