FUKUSHIMAいのちの最前線
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446東日本大震災における対応発災後上水道が止まっていましたが、3月22日上水道が復旧し、4列で定時手術を再開しました。4月4日から通常体制で定時手術再開になりました。発災翌日から一日数件の手術を実施しましたが、断水のため使用後の器械洗浄ができなかったことやオートクレーブが使用できず、器械の滅菌に支障がありました。空調も停止していたため、清浄度の確保が難しくなっていました。使用した器械の処理は、蛋白凝固阻害剤を噴霧し、貯水で汚れを落とし、消毒薬貯水に10分浸水、再度消毒薬貯水に浸水、すすぎ2回、拭き取り、乾燥というステップで行い、テスターで消毒効果を確認後、ステラッド滅菌しました。手術室看護師は被災者の手術対応のほか、発災翌日に起きた福島第一原子力発電所事故による放射線被ばくの対応に追われることにもなりました。3月12日1号機が水素爆発し半径20㎞地域に避難指示。当院は県内ほか宮城県の患者搬送や宮城県方面へDMAT ヘリコプター基地となった

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