FUKUSHIMAいのちの最前線
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442被災地の大学病院からの報告シミュレーションを行った後、参加者全員で反省会を行いました。検討事項がたくさん出されました。これは、分娩に関する検討事項です。各勤務場所が離れているための連絡方法については必ず夜勤帯はPHSを携帯することや、番号の表示を忘れないこと、分娩はひとりで行う覚悟がいること、ベテランでも新人でも対応しなければならないこと、分娩介助物品は、新生児の必要物品も合わせて、持参できる範囲のもので、必要最低限の物品を準備しておくことが必要であること、電源喪失の場合など様々な想定でのシミュレーションが必要なことなどがあがりました。その他、分娩だけでなく各勤務場所での具体的な行動についての検討事項も明らかになりました。今後もシミュレーションを行いながらマニュアルの改訂を重ねて、作成しただけで安心することなく、実際に生かせるように訓練していきたいと思います。シミュレーションを行っているところです。分娩室から産婦を避難させているところです。新生児は母親にレスキューママを装着して抱っこされています。病棟のスタッフは避難袋を背負っています。

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