FUKUSHIMAいのちの最前線
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424スタッフの連携で乗り越えた地震・放射能汚染の二重被害写真8ステンレス角棒による飼育架台のケージ落下防止策(2000年4月に対応済)。ケージは落下しにくいものと考えている。なお、マウスとラットの被害状況の詳細は表2にまとめた。表には遺伝子組換えマウスを含めてKOマウスと表記した。 当日の点検では気づかなかったが、建物壁面のクラックや天上ボードの破損、機械室設備配管類の異常等、日数が経過するにつれて、建物部分の損傷が多く確認された(写真11)。 地震発生当日は、附属病院をのぞき、学内全域において給水が制限された。給水塔の水を有効に使用写真10 左からカードケージ、M-7ケージ、小ケージ。棚置きの場合、マウスケージは重く、奥行きのあるものが落下しにくい!(写真左端/今回の地震で実証)。写真9780g◎713g×420g×地震後4時間半で断水給水瓶・ポリ容器・コンテナに貯水写真11 増築部(JST事業『ふくしま、医療-産業リエゾン支援拠点』:2011.3.16竣工予定)の震災被害補修工事。建物の引き渡しが3か月遅延した。表2 マウス(3階)・ラット(2階)の飼育および被害状況階飼育室飼育動物飼育架台等震災前ケージ数ケージ数の増減被害状況2小動物(11)ラット陽圧ラック4列4段4台42−2ラック移動小動物(12)ラット陽圧ラック4列4段5台73+2ラック移動、自動給水装置の排水バルブ破損小動物(14)ラットエレクター陽圧ラック5列5段6台4列4段9台222−48アクリル製実験器具の落下破損、NH3濃度上昇3S(1)マウス陽圧ラック7列6段5台20−1S(2)マウス陽圧ラック6列5段5台111−16BH(1)KOマウスステンレス架台7列4段2台14+81ケージ落下、逃亡マウス捕獲処分BH(2)KOマウスBBH3列4段2台4+2BBH架台の移動無菌室KOマウス陽圧ラックステンレス架台ステンレス架台6列5段3台7列7段3台7列5段2台282−3620ケージ(小)落下、8ケージ(M-7)落下、室内逃亡マウス捕獲処分、壁固定金具1個脱落、NH3濃度上昇小動物(1)KOマウス陰圧ラック6列5段5台210−45小動物(2)KOマウスステンレス架台7列7段5台00消毒中小動物(3)KOマウスステンレス架台7列7段5台217−45架台上の物品落下、破損小動物(4)KOマウスステンレス架台7列7段5台170−12壁固定結束バンドの破談、架台移動小動物(5)KOマウスステンレス架台7列7段5台276−921ケージ落下、逃亡なし、壁固定金具1個脱落小動物(6)KOマウスエレクター8列6段4台1190壁固定金具3個脱落小動物(7)KOマウス陰圧ラック9列7段4台00ラックの移動小動物(8)マウス陽圧ラックセーフティラック7列5段2台7列5段3台99−2ラックの台座脱落、移動小動物(9)検疫用陽圧ラックセーフティラック7列5段2台7列5段3台26−11ラックの台座脱落、移動

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