FUKUSHIMAいのちの最前線
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254福島県立医科大学における緊急被ばく医療く・汚染患者の発生に対応する心の準備を整え,12日から附属病院玄関での一般患者スクリーニングを開始した。12日の夕方には,双葉町の被ばく・汚染を訴える住民が来院し,被ばく医療棟での最初の対応となった。 その後,3月14日に3号機で爆発が起こり数名が負傷したとの報道があり,うち1名が福島県立医科大学に救急車にて搬送された。病院は断水のため全身除染ができない状態であったが,汚染はそれほどなく,部分的に除染をしてICUに入院し外傷の処置を行い,数日後退院した。16日になって,14日の爆発で汚染があり,外傷の処置をするために,1名が自衛隊ヘリコプターで搬送された*5。病院は断水が続いていたが,自衛隊の給水車により全身除染が行われた。訓練を受けていたはずであるが,初めての経験に戸惑いながらの作業であった。本部チーム保健福祉総務領域(総務企画グループ),健康衛生領域(医療看護クループ,業務グループ),県立病院領域(県立病院グループ),相双保健福祉事務所,(社)福島県医師会,日本赤十字社福島県支部緊急被ばく医療派遣チーム独立行政法人放射線医学総合研究所等一般医療チーム[初期被ばく医療(医療機関)]周辺の救急指定等の各医療機関初期被ばく医療機関[初期被ばく医療(医療機関)]県立大野病院,双葉厚生病院,今村病院,福島労災病院,国民健康保険原町市立病院二次被ばく医療欄間[二次被ばく医療(医療機関)]県立医科大学医学部附属病院独立行政法人放射線医学総合研究所地域三次被ばく医療機関群緊急被ばく医療ネットワーク会議[三次被ばく医療(医療機関等)]県原子力災害対策センター医療班県災害対策本部県現地災害対策本部 医療班スクリーニングチーム[初期被ばく医療(救護所等)]県保健福祉事務所,中核市保健所,県立病院,医師会,災害医療センター,地域の国公立公的医療機関,(社)福島県放射線技師会,東京電力(株)安定ヨウ素剤配布チーム[初期被ばく医療(救護所等)]健康衛生領域(業務グループ),相双保健福祉事務所,(社)福島県薬剤師会,広野町,楢葉町,富岡町,大熊町,双葉町,浪江町二次診断除染グループ[二次被ばく医療(医療機関)]健康衛生領域(医療看護グループ),相双保健福祉事務所,環境医学研究所,県立大野病院,(社)福島県放射線技師会,東京電力(株)一次診断除染チーム[初期被ばく医療(救護所等)]県立医科大学医学部附属病院,県立大野病院,いわき市立総合磐城共立病院,福島労災病院,国民健康保険原町市立病院,双葉厚生病院,東京電力(株),陸上自衛隊東北方面総監部救護チーム[初期被ばく医療(救護所等)]日本赤十字社福島県支部,県立病院,医師会,災害医療センター,地城の国公立公的医療機関,(社)福島県看護協会班 長―統括参事(健康衛生領域) 又は医療看護グループ参事副班長―相双保健福祉事務所長図1 緊急被ばく医療体制

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