Bandaiで文献検索ソフトOVIDを使おう!
磐梯(bandai)で文献検索をするためのガイドです。bandaiは学生の一般ユーザとしての利用は認めら
れていませんが、文献検索ソフトOVIDの利用ができるようになっています。ここでは、その簡単な
利用法について説明します。以下では、プロンプトを "prompt>"と書きます。sun-01では、プロンプ
トは"sun-01%"でした.。
【bandaiへの接続とovidの起動】
まず、telnetでbandaiに接続します。
prompt> telnet bandai
と入力すると、bandaiでのログイン名、パスワードが尋ねられます。
login: XXXXXXX [ENTER/RETURN] <-- ユーザ名を入力
passwd: ******** [Enter/RETRUN] <-- 各自のパスワードを入力(表示されません)
このようにすると、画面が以下のようになります。
図19
ここで、[Enter/Return]を入力すると、次のような画面になります。
図20
実は、実際にやってみると、一番上の "Medline <1993 to May 1997>"の欄の文字が反転または太字に
なっているのが見えるはずです。これは、「データベースであるMedlineの1993年から1997年5
月までのデータが Medline <1993 to May 1997> に入っていて、今それを選択している」という意味
です。このデータベースでよいのなら、そのままそこで[Enter/Return]を入力します。別の時期のデー
タベースを選択したいのなら矢印キーで反転または太字になっているの所を移動させます。ここでは、
Medline <1993 to May 1997>を選択している場合について説明します。
図20で[Enter/Return]を入力すると
図21
のような画面が表示されます。ここでは文献検索ソフトOVIDの動作を指定します。画面下に
^U Author ^J Journal ^G Limit Set ^N Combine ^B Save
^R Textword ^D Database ^K View Set ^P Print Set ^X Exit
のようなものが並んでいます。"^A" は「ctrlを押しながらaを入力する」という意味です。他も同じ
で、「ctrlキーを押しながら...」という意味です。
^U Author 探している論文の著者で論文を検索します。
^R Textword 論文のタイトルや概要(abstract)に含まれるkeywordで論文を検索します。
^J Journal 論文が掲載されている雑誌名で検索します。
^D Database データベースの変更をします。
^G Limit Set 検索するデータベースに制限を与えます。著者の男女制限や論文の発行された年等です。
^V View Set 検索結果を表示します。
^N Combine ある条件で検索した結果と別の結果で検索した結果を組み 合わせた結果を作ります。
^P Print Set これは物理学講座内からでは使えません。
^B Save これは"ovid2"でovidを起動したときには使えません。
^X Exit OVIDを終了します。
【文献検索の例】
以下に、雑誌Natureに掲載された"star"というキーワードを持つ論文を検索する例を示します。
まず雑誌を指定します。 "^J"を入力すると,"Journal Name Search" というウインドウが開きます
のでそこに "Nature" と入力します。すると、以下のような画面になります。
図22
ここで、カーソルをnatureの所に持っていってSpaceを入力します。更に、[Enter/Return]を入力し
ます。
図23
次にキーワードをを指定します。"^R"を入力すると "Text Word Search" というウィンドウが開きます
のでそこに "star" と入力します。すると、以下のような画面が現れます。
図24
次に、図24の条件1と2を組み合わせます。"^N"と入力して、組み合わせたい条件をSpaceで選択
して、[Enter/Return]を入力します。次に、その条件がANDかORかを選択します。図24の結果を
ANDで検索した結果が次の図25です。
図25
これによると、雑誌Natureに掲載されている論文でキーワード "star" を持っているのは9件ある事
が分かります。この結果を出力するには、"^K" と入力し "1 and 2" を選んで[Enter/Return]を入力する
と最初の物から表示されます。ここでの操作の仕方は、
^N Next Doc ^J Jump To ^T Titles ^A Save
^P Prev Doc ^R Print ^D Documents ^L Close
を参考にしてください。また、画面の下の方(概要--abstract--)が見たい時は下矢印を入力すれば見るこ
とができます。この画面を終了するには、"^L"を入力します。すると、図25に戻りますので、文献
検索ソフトを終了するのであれば "^X"を入力します。
以上で、論文の文献検索ができます。皆さんも、何か検索してみてください。結果を後で見せてもら
います。
【文献検索の結果をファイルに保存する】
さて,せっかく文献検索をしたのに,検索した結果をファイルに記録できなければ,後でもう一度そ
の結果を見たいといったとき同じ作業をするのでは効率が悪すぎます。そこで,検索結果をファイル
に保存する方法を説明します。残念ながらWindows3.1を使っている人は現在のところこの作業はで
きません。注意して下さい。
Windows95/98の場合
Tera Termのタイトルバーの下のメニューバーの一番左にある "File"をクリックし "Log..."を選
択します。"Tera Term Log" というウィンドウが現れます。このウインドウの中央下にあ
る "Drives:"の下をクリックし,"a:" を選択します(このとき,フォーマット済みのフロッピーデ
ィスクをa: driveに入れておきます)。次ぎに,このウインドウの左上部にある "File Name" に
保存するファイルの名前を書き込みます。最後にOKをクリックすれば,その後の作業の内容が
フロッピーディスクに保存されます。
Macintoshの場合
NCSA telnetのメニューバーの左から3番目に "Session" という項目がありますので,これをク
リックしたまま,そこに現れるメニューの一番下に "Capture Session to File"というところを選
択してクリックボタンを放します。これで,その後の作業の内容が "telnet sun-01", "tsuchiyu",
"bandai" 等の入っているフォルダーに "0" という名前で保存されます。これを,フロッピーデ
ィスクに移動してやれば,自分のフロッピーディスクに作業内容を保存することができます。フ
ロッピーディスクにファイルを移動したら,必ず,ハードディスクにある "0"というファイルは,
ごみ箱に入れて消去して下さい。