研究内容


環境医学/トキシコロジ−

パラコ−トなど化学物質による肺の線維化のメカニズムの解明と治療法の開発

 除草剤パラコ−トは、人体に致命的な肺線維症を引き起こします。その原因究明と治療法の開発を通じて、体内の線維化が問題となる病態、 疾患について広く研究を発展させていく予定です。
 その他、有機リン、ピレスロイドなど身近な化学物質の健康への影響、特に神経や呼吸器粘膜への影響とそのメカニズムを明らかにし、 予防対策に活かそうと考えています。
 中毒学、農薬研究、肺線維症など臨床所見や治療に関心のある方の参加を期待します。

関連した最近の主な研究業績

産業医学/産業保健システム

不規則労働の身体的・精神的健康に与える影響とその対策に関する研究

 深夜労働、早出、遅出など、労働時間の不規則化が進行しています。身体や精神の健康に影響を及ぼすだけでなく、 家族との会話や地域との交流など、社会生活にも大きな影響が考えられます。交代制勤務の形態も様々なものがあり、 どのような形態がどのような影響を引き起こすのか、健康や生活に視点をおいた研究を行っています。
 産業医、産業看護師/保健師、その他産業医学/保健に関心のある方の参加を期待します。

関連した最近の主な研究業績

地域における職業保健支援システムの開発に関する研究(地域・職域連携)

 地域保健と職域保健の共同化が全国的に始まろうとしています。しかし、家庭へのアプロ−チなど、 協力して行うヘルスプロモ−ションのビジョンがまだ具体的に描けていないのが現状です。また、 地域と職域の健康情報の共有化をどのように進めていくのかなど、まだ多くの課題が残されています。 こういった社会のニ−ズに対応して、地域と職域の連携をベースとしたヘルスプロモ−ションのシステムに関する研究を行っています。
 職域、地域を問わずヘルスプロモ−ションの推進に向けた連携モデルに関心のある方の参加を期待します。

関連した最近の主な研究業績

予防医学/疫学/実験疫学/予防栄養学

メタボリックシンドロ-ムの進行メカニズムの解明
(動脈硬化、インスリン感受性、脂質代謝、アミノ酸代謝、栄養、運動、ライフスタイル)

 日本でも、糖尿病患者数の増加とともに、メタボリックシンドロ-ムへの関心が高まっています。 当教室では、動脈硬化進行と、インスリン感受性低下の原因を一元的に説明する仮説のもとに、研究プロジェクトを進めています。
 予防医学、疫学、実験疫学、栄養学などに関心のある方の参加を期待します。

関連した最近の主な研究業績

神経細胞の老化(パーキンソン病など)に影響を及ぼす要因に関する研究

 パーキンソン病を初め、神経細胞の老化をベースに発症する疾患の原因究明を目的に、中華人民共和国の武漢大学と国際共同比較研究を実施しています。 栄養素摂取を初めライフスタイルとの関連に注目した疫学研究、実験室では、我々の仮説をもとにパ−キンソン病モデルの開発を動物や培養細胞を用いて 試みています。
 中国と日本を結ぶダイナミックな疫学研究を体験したい方、仮説の立て方、その検証のしかたを体験的に学びたい方、様々な分野から広く参加を期待します。

関連した最近の主な研究業績

高齢者の日常生活動作、および健康寿命に関する研究

 日本は、男女とも長寿世界一となり、世界に先駆けて高齢者の健康寿命に関する研究が急務である。その中で、 高齢者ができるだけ長く元気に活動できるようにするための要因について、総合的に観ることが重要と考えています。 地域調査や全国調査をもとに、疫学的手法を用いて研究を進めています。

関連した最近の主な研究業績

循環器疾患のリスクの解明

 脳卒中、虚血性心疾患などによる循環器疾患死亡は今なお我が国の死因の主要な位置を占めています。 また社会の高齢化に伴い、心不全死亡数も増加の傾向にあります。そこで、これら循環器疾患の死亡や発症に関わる要因の解明を行っています。

関連した最近の主な研究業績

行動科学/健康教育/ライフスタイル

喫煙・飲酒行動を規定する諸因子の解明と健康行動支援環境

 疾患のリスクファクタ−を明らかにするだけでは、問題解決になりません。疫学調査や実験で得られた成果は、 実践に活かしてこそ予防的意味があります。私たちは、「健康行動科学研究」、「健康教育研究」、 「健康行動を支援する環境に関するシステムおよびネットワーク研究」のプロジェクトも同時に立ち上げ、健康問題の解決を目指します。
 様々な立場から、行動科学、健康教育に関心のある方の参加を期待します。

関連した最近の主な研究業績

医学教育研究/参加型・体験型医学教育/問題解決指向性

コラボレ−ションを通じて学ぶ参加型・問題解決型医学教育手法の開発
模擬患者のリアリティと医学教育への市民参加の意義に関する研究

 衛生学・予防医学講座が担当する医学教育において、医学部4年次の学生に、家庭健康管理実習(Family Health Practice Tutorial) を実施しています。医学生同士、あるいは医学生と看護学生がペアとなって、市内の一般家庭を訪問し、その健康問題の解決を目指します。 医学生同士あるいは医学生と看護学生のコラボレ−ション、学生と訪問する市民とのコラボレ−ションを通じ、より“実践的な”“生きた学習” ができるようその手法の確立を試みています。
 実は、訪問する家庭は、一定のシナリオに基づいて対応する模擬クライアント(模擬家庭)です。模擬クライアントのリアリティを保ちつつ、 その持つ特徴を最大限活用していくための試行錯誤が続いています。また、市民にとっての医学教育に「参加する意義」についても、研究を重ねています。
 医学教育に「研究的視点」で関わり、その発展に向けて考察していくプロセスは、様々な分野の人たちの学びの場となると思います。 医学/看護学教育はもちろん、“コラボレ−ション”“参加型教育”などに関心のある様々な立場の方の参加を期待します。

関連した最近の主な研究業績

地域医療環境/医療情報(医療コミュニケーション)/医療評価/医療費分析

医療ニーズに基づく効果的・ 効率的サービス提供に関する総合研究
医療におけるリスクコミュニケ−ションの活用に関する研究
生活習慣や健診結果とその後の医療費に関する研究

 地域の変貌は急速に進み、医療を取り巻く環境も変化し続けています。 保健、医療、福祉への市民のニ−ズも複雑となり、その把握は困難を極めています。医療を中心に市民のニ−ズを把握する方法論の確立とその結果の実践的活用は、 地域医療環境を考えた場合、非常に重要な研究テーマとなります。受療行動の結果を把握するため、地域一般住民を対象として、生活習慣や健診結果とその後の 医療費について調査を行い、一般集団における医療費の増減に影響を与える因子の解明に取組んでいます。
 一方、医療情報の保護とともにその積極的活用は、医療サ−ビスの向上に不可欠です。なかでも“リスク情報”の取り扱い、つまり医療における リスクコミュニケ−ションは、まだ十分な研究成果が挙げられておりません。
 まだ未確立の研究分野ではありますが、医療コミュニケ−ション、医療評価などに関心のある方で、研究計画をたてるところから一緒に 関わってみようという方の参加を期待します。

関連した最近の主な研究業績

質的事例研究/参加的研究

認知症高齢者のクオリティ・オブ・ライフに関する研究

 質的事例研究の手法が、最近、医学研究や看護研究の分野にも活用されるようになりました。私たち大学の研究室と、地域のデイケア施設/ グループホームとが連携し、そのケアプログラムを活用した実践的な研究を進めています。質的事例研究が、その価値を高めるためには、 対象者の「主体的参加」が不可欠です。事例研究の研究方法の開発を含め、様々な分野との共同研究を行っています。
 デイケア施設やグループホームのケアプログラムに活かせる研究を進めています。こういった分野で活躍している、 あるいは将来関わりを考えている方の幅広い参加を期待しています。

関連した最近の主な研究業績

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