《講義》 原子力災害慢性期の地域保健  
講師 : 宮崎 真(放射線健康管理学講座)
  被災町村の検診データをもとに、実際に起こっている健康問題と自治体の取り組みについて解説

 感想等(抜粋)
原子力発電所事故において避難など普段の生活とは全くちがう日常を強いられている地域においての保健活動の実際、課題を学ぶことができた。多職種連携の重要性を知ったのと、住民自らのセルフケアも重要な要素の一部となっていることを学んだ。


《講義》 里山の放射性物質
講師 : 小林 達明(千葉大学)
  川俣村山木屋地区での除染・里山再生活動の紹介。航空機モニタリングと現場での実測値の違い、土壌におけるセシウムの挙動パターン、地形と空間放射線率の関係等について解説

 感想等(抜粋)
前回の初級コースにて、里山の奥地やイノシシなどの肉は線量が他に比べて高いと学んだ。今回の講義にて、歩行サーベイなど大変な労力があってこの研究結果があり、セシウムの移動、循環、固定性について分かりやすく学べた。


《講義》 チェルノブイリからの教訓T 講師 : Aram Avetisov(ベラルーシ医科大学)
《講義》 チェルノブイリからの教訓U 講師 : Tamara Sharshakova(ゴメリ医科大学)
《講義》 セミパラチンスクからの教訓 講師 : Alma Nurtazina(セメイ州立医科大学)
チェルノブイリ事故による高濃度汚染地域であるゴメリ州の現状紹介。土壌や農産物の汚染状況および癌を含む疾患の発生状況、社会的状況について解説。および、カザフスタンでの核実験によるセミパラチンスクへの影響についての解説
   

 感想等(抜粋)
事故直後の対応、慢性期、20年たって得られた知見を学ぶことができました。特に内部被ばくにおける食べ物の基準値がベラルーシとロシアとウクライナで違っていた事、その中で牛肉をあまり食べないベラルーシの基準値が2倍以上高いことなどの考え方を学べました。住民に対する情報提供という観点から、プラウダによる誤った記事、情報を提供すべき専門家も正しい情報を得られていなかった事を改善した取り組みを興味深く聴講しました。


《修了式》 Bコース