去る3月11日に発生した東日本大震災によりまして、当福島県立医科大学附属病院もある程度の被害を受けましたが、4月以降ほぼ通常機能に復しています。この間、震災・津波に被災された皆様やそれに引き続く東京電力福島第一原子力発電所の事故により避難を余儀なくされた皆様の対応に奔走しました。 被災重症患者の治療、原発内での被ばく・負傷作業員らの除染・治療、退避地域からの転院患者の受け入れと域外搬送、避難住民の放射性物質汚染スクリーニング、さらに、県内避難所での一般診療、保健指導に加えて、小児科診療や感染制御、超音波診断装置を駆使した深部静脈血栓症や心疾患のスクリーニング、心のケア、眼科・耳鼻咽喉科診療など、高度な医療の提供も継続して行っています。 当院は、全職員一丸となって、県内唯一の医科大学附属病院、二次被ばく医療施設としての役割を果たすべく歩を進めています。本院職員の士気は高く、専攻医の皆さんには最善の研修を保証すると共に、危機災害を乗り越えた先にはすばらしい将来が皆さんの前途にあることを心から信じています。
本院の専門医養成コースには、(社)日本専門医制評価・認定機構に加盟するほとんどの学会の専門医が取得できるコースがあります。内科は、認定内科医、総合内科専門医に加えて、循環器、消化器、腎臓、糖尿病、神経内科、呼吸器などの領域別専門医を取得できるコースがあります。 外科は、外科専門医を取得する3年間のローテート研修の後、消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、甲状腺・内分泌外科、乳腺外科などの領域別専門医コースに進みます。
また、各コースのディレクター等が、各人にとって最適な研修計画を策定し、大学病院のみならず各学会の認定施設である協力病院と共同で行い、専門医資格取得に必要な多くの症例・症状等を経験することが可能です。
本コースの最大の特徴は、本学の大学院生、大学院研究生及び博士研究員の身分を兼ねることができる点にあります。これは本学が全国に先駆けて導入した制度で、大学病院だけでなく協力病院に勤務しながらでも、安定した身分・処遇で働きながら大学院教育を受けることができます。大学院卒業時には、医学博士号(PhD)が授与され、専門医と博士号の同時取得も夢ではありません。
皆様の効率的な専門医資格の取得、多様なニーズに応えるための質の高い研修を提供できる体制が整っていると確信しております。出身大学・初期研修先を問わず、皆様の研修を全面的にバックアップして参りますので、ぜひ多くの方々が本コースでの後期研修をご希望されるようお誘いいたします。
平成23年6月後期研修管理委員会委員長
(福島県立医科大学附属病院長)
村川 雅洋