環境動態調査部門環境動態調査ユニット

ユニットの概要

除染の進展や放射性物質の減衰とともに、日常生活圏における空間線量は、事故直後に比べると下がっていることがわかっています。環境動態調査ユニットでは日常生活圏を取り巻く環境における放射性物質の分布及び移行などの環境動態に関する調査を行っています。これにより、森林・農耕地・海洋などに存在する放射性物質が移行や食物連鎖などを通じて日常生活圏に影響を及ぼす可能性について評価することを検討しています。

ユニットの活動内容

福島県内では放射線モニタリング体制が整えられるにつれて、日常生活圏における放射線量についてはかなりの情報が得られるようになりました。しかしながら、身近な里山や森林など人を取り巻く環境中の放射性物質の分布や移行については、まだ解明されていない点もあります。例えば、里山・森林に沈着した放射性物質が風によって再飛散したり、将来的に地下水や河川などに溶けだし、海洋に流出したりするようなことがあれば、日常生活圏にまで影響を及ぼす可能性もあります。

このような観点から環境動態調査ユニットでは、環境中における放射性物質の移行経路の解明や、それに基づく日常生活圏への影響の検討などを念頭において、放射性物質の環境動態に関する調査を行っています。現在では日常生活圏とともに森林や沿岸海域における放射性セシウムの環境動態に着目して調査を進めています。今後、新棟に整備される施設を利用しつつ、国立研究開発法人放射線医学総合研究所やその他の機関と連携して、放射性セシウムとともにストロンチウムなどの微量元素も含めた調査を進めていく予定です。

環境中における放射能物質の移行経路(例)と生活圏への影響の可能性