法医学講座
Department of Legal Medicine
教室紹介
近年、法医学への社会の関心は高い。法医学は法律上の問題解決に資する応用科学であり、且つ社会科学である。そのため基礎・臨床医学のみならず、法的観点からの研究も重要である。現在教室員は、教授、講師、助手3名、医療技師、技能員、博士研究員の計8名から成り、各自が独自の発想に基づいて研究を行っている。
一方、法医学教室は福島県内唯一の司法・行政解剖に携わる機関であり、毎年多数の剖検を行っている。また、裁判所などの依頼による親子鑑定、あるいは、病院へ搬送された急性中毒患者の中毒物質同定など、多岐にわたる社会的要請には全員の協力で対応している。
研究活動
当教室の研究は多岐にわたる。現在の研究テーマは以下の通りである。
1. 自殺原因の解析と予防対策。
2. 脳血管障害発生機序の解析と外因との因果関係。
3. 緊縛性ショックモデルにおける病態生理・生化学的解析。
4. ショックの病態生理におけるインターロイキン6の役割。
5. 向精神薬の中毒学的研究。
6. 精液特異γ-GTP活性酵素の生理学的意義と法医学的応用。
7. プランクトンDNAによる溺死の鑑定法。
教育活動
学部学生への法医学教育は、基礎的知識と共に、医学的因果関係論を基礎とした医事紛争、人身損害賠償における割合的認定論、医事関係法規など、法的観点からの講義も取り入れている。また、法医学的知識を必要とする検察庁・福島県警などの司法関係者への講義、あるいは、自動車損害賠償責任保険などを扱う損害賠償査定実務者への因果関係研究会の定期的開催などを通じて、社会への教育・啓蒙活動にも関与している。
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