1)喉頭・気管などの組織再生に関する研究
・京都大学再生医科学研究所との共同研究で、ポリプロピレンメッシュとコラーゲンスポンジから作製したスキャフォールドを移植するin situ Tissue Engineeringの手法を用いています。気道の再生医療は、甲状腺癌や喉頭・気管狭窄症における輪状軟骨、頸部気管の欠損部の再建に対して、2002年から臨床応用を開始しています。次の課題として、線維芽細胞、脂肪組織由来幹細胞と人工材料を用いたハイブリッド型のスキャフォールド開発を行っています。
2)小児難聴のスクリーニングと先天性サイトメガロウイスル感染による難聴の検索
・本学微生物学教室との共同研究で、臍帯を用いてサイトメガロウイルス感染を確認して先天難聴の原因を解析しています。動物モデルの作製と聴覚障害の病態解明に関する研究を行っています。
3)音声機能を考慮した喉頭手術の改良・開発
・局所麻酔下の喉頭内視鏡手術は大森らが1990年から行っている手術法で、患者の声や声帯振動をモニターできる機能的手術で、さらに、低侵襲かつ医療費も節減できることから他の施設でも少しずつ導入されています。当科では手術器具の改良・開発を行っており、研修プログラムに沿って若手医師に手術手技を指導しています。
4)頭頸部癌への新規診断・治療法の開発
・センチネルリンパ節による癌転移予測の研究を行っています。
・抗がん剤の動注療法に取り組んでおり、セルジンガー法を耳鼻咽喉科で行う全国でも数少ない教室です。
*アメリカの喉頭科学会、気管食道科学会、耳鼻咽喉科学会(Triological Society)などで毎年研究成果を発表しています。
2005年アメリカ気管食道科学会Steven D. Gray賞二席受賞
2005年アメリカ喉頭科学会ポスター賞二席受賞